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【開催報告】産後ブルー トーク! 経験者が語る自助のチカラ<あんしん子育てサポートプロジェクト2018> WithYouさいたま/2018年1月28日

掲載日:2018年02月09日 イベント・セミナー, スタッフブログ, レポート

【あんしん子育てサポートプロジェクト2018第10回学習会】
産後ブルー トーク!
経験者が語る自助のチカラ
~産後こころがはれない、元気が出ない…ママたちの声を聴いて考える。

ピアサポート(産後うつ)1月28日(日)、「あんしん子育てサポートプロジェクト2018 第10回学習会」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。
今回のテーマは、「産後ブルー・トーク!経験者が語る自助のチカラ」です。
自助グループ「はぐはぐ」の皆さんの「産後こころがはれない、元気が出ない…」そんな産後ブルーと子育ての経験をお聴きしました。


☆本セミナーは、埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業 です。
共催:埼玉県男女共同参画推進センター(With Youさいたま)
後援:さいたま市
協力:
・親&子どものサポートを考える会
・さいたま市精神障がい者もくせい家族会
・認定特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ
・NPO法人ぷるすあるは
・一般社団法人ドゥーラ協会

≪おはなし≫
自助グループ「はぐはぐ」
産後こころがはれない、元気が出ない…などの産後ブルーに悩むママ達の自助グループ。
2010年1月からさいたま市で毎月開催。2017年9月で90回を迎えました。
気持ちを分かち合い、ひとりじゃないと安心できることが、自助グループの魅力です。

代表:藤枝真紀子さん[臨床心理士、自助グループ「はぐはぐ」主宰]
藤枝さんからのメッセージは、こちらをご覧ください。
→ 自助グループ「はぐはぐ」代表藤枝真紀子さんのメッセージ

≪学習会の流れ≫
第1部 産後ブルーと自助グループについて
第2部 産後ブルー、トーク! 
     自助グループ「はぐはぐ」のユーザーの方のおはなし。
第3部 参加者交流会
     グループでの話し合い、情報交換。

≪産後ブルー トーク!≫
第1部は、自助グループ「はぐはぐ」の第1回は、2010年1月28日。毎月開催され、今日が94回目です。9年目になりました。毎回1~3人の参加者様が集い、これまでに延べ167人の方が参加されたそうです。
開催時間には、代表の藤枝さんは必ず会場に出向いて、その場で過ごされます。参加者ゼロの会は僅かだったそうですが、「今、そこに行けば誰かがいる」ということがどれほどの安心感になることでしょう。
本日は、ここWith Youさいたまが、自助グループ「はぐはぐの場」の会場です。
皆さんが輪になって語りあう様子を、参加者様が見守りながら共に聴くという設定です。
「守秘義務を守る」ことをお約束に、ユーザーの皆様の体験をお話いただきました。

第1部では、自助グループ「はぐはぐ」代表の藤枝真紀子さんが、「産後ブルーと自助グループについて」ご自身の体験を通して、「これが現実、ここが大切」ということをワンポイント解説してくださいました。
・産後の生活
・産後の主な精神疾患 ・主な症状 ・発症の要因 ・治療
・支援の種類
・自助グループ
・はぐはぐの場とは ・はぐはぐの場で語られること
・はぐはぐの場の意義

 第2部では、自助グループ「はぐはぐ」の7人のユーザーの皆さんが、次の質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。
①自己紹介
②闘病中の辛かったこと
③「はぐはぐの場」に参加してみてどうでしたか
 「はぐはぐの場」はあなたにとってどんなものですか?
④「こんな支援があれば」と思うことは何ですか
⑤あなたの自助力は何ですか?
産後ブルー トーク-20180128-1

そして、第3部は、参加者交流会。
「何でも思ったことを話していいです」「言いたくないことは話さなくていいです」「批判はなしで、聞きましょう」という安心なグループになるためのお約束の上で、グループの皆さん同志で話し合っていただき、最後にシェアをしました。

貴重な経験をお話くださった、自助グループ「はぐはぐ」の皆様、辛い経験を言葉にすることは大変なことですが、勇気を奮ってご登壇くださって有難うございました。
ご来場くださった皆様、「産後ブルー トーク!」のご案内を見つけてくださって、実際に足を運んでくださって、本当に有難うございました。
「あんしん子育てサポートプロジェクト学習会」は、産後うつ等心身の不調や心の病に悩む母親、家族、支援者、地域住民が共に考える場として、10回目を迎えました。
「当事者と家族の経験から学び、本当に必要とされている’療養と子育ての両立’」について、共に考えようと
呼びかけて参りましたが、当事者の皆様の実体験から生まれる言葉を聴く機会は本当に貴重です。
ただひとつの正しい答えがある訳ではなく、その方ひとりひとりにとって必要な、オーダーメイドの関わりや環境を整えていくことが望まれます。ご本人、ご家族と一緒に関わるすべての方が’本人の希望を真ん中に’考えていくことを大切にできる社会であるために、私たちも自分のいる場所からできることに向き合っていけますように。

参加者様や自助グループ「はぐはぐ」の皆様の感想をシェアすることで、今回のご報告とさせていただきます。
産後ブルー トーク-20180128-2

≪参加者の皆様からのメッセージ≫
産後うつを経験してから初めて参加しました。私だけじゃないんだ、孤独じゃないんだという実感が持てました。今は、twitterなどでも産後うつママと交流していますが、実際にいろいろな人とお会いする、外出するというのも良いなと思いました。
伝える力をつけた方が良いとつくづく思いました。大変ななかのみなさんのリフレッシュの仕方など知れて良かった。
同じような状況の方の話が多く、とても気持ちが軽くなりました。はぐはぐの場に参加したいと思います。
たくさんの話を聞けて良かったです。とても勉強になりました。何かとても勇気をもらいました。
7名の方の経験、思っていることが聞けて、自分だけじゃないんだと改めて思いました。辛いことも、次に出産する人に伝えて予防に出来たら、産後うつ(への理解を)もっと世の中に広げていけたらと思います。
産後ブルーをテーマにした場はなかなかなく、貴重な場を提供していただき大変有難く思います。自分だけではないとわかった点が良かったです。
産後うつを実際に経験された方のお話を聴き、分かる!!と思うところやまだまだ私の頑張りが足りないのでは?と思う部分もありました。でも、人に頼ることが悪いことではないし、自分が壊れるまでがんばらなくてもよいのかな―と楽になったのは確かです。本日は、ありがとうございました。
日頃元気な時と、元気に装っている時と、不調な時とリズムがあり、毎日綱渡りだな—と感じています。でも、不調な時もあってもいいし、不調と付き合いながら、必死に生きていくチカラをとても感じ、励まされました。お話をしてくださった皆さまの勇気に本当に感謝いたします。
今回、勇気を持ってお話して下さった方々がいらっしゃらないとなかなか知る事の出来ない内容を教えていただいて、とても勉強になりました。まだまだほんの一部だと思います。これからも引き続きとりあげていただきたいテーマです。
話せる場がある事がとても大切だと感じました。誰にも言えず、がんばってる、がまんしている人がたくさんいる事、現状をお話してくれた方に感謝です。
はぐはぐさんの7人のそれぞれの話を聞くことができて勉強になりました。昨年の4月から「産前産後家庭アドバイザー事業」のアドバイザーをしています。特別な勉強をしたことのない普通の主婦が心配な事があるお母さんに出会いましたが、みなさん無理をして明るく迎えてくださいます。(家に訪問します)少しでも、家事や育児を手伝ってもらい、体を休めてもらいたいと思っても、なかなか支援につながらないので不思議に思っていましたが、みなさんの話を聞いてなるほどと思いました。まだまだ聞きたいことがあります。また、勉強させてください。
当事者の話を聞くことができて、とても参考になりました。グループトークをたっぷりしたいなぁと思いました。産後うつが当たり前なんだという認識が、もっと周りに広がればいいなぁと思います。
本日は、参加させてもらいありがとうございました。体験者の声はとてもリアルでわかりやすかったです。(自分にもできることをさがしたいと思いました)共感することや自助の効果を知ることができました。
本日参加して、本当に良かったです。体験者の言葉は心に響きました。産後の支援はまだまだ行き届いていないのが現状です。はぐはぐの方たちの想いが、もっともっとたくさんの方たちに届くことを願っています。男性の方も参加して欲しいです。(会社の上の方の人は特に)女性が生き生きと働ける世の中になることを願います。ありがとうございました。
自分自身にも、仕事にも必要な情報を得ることができ参加して良かったです。また、いろいろな方々と交流もでき、明日からも頑張ろう!と思う事ができました。
実際に産後うつを経験された方々の生のお話を聞けて大変参考になりました。こういった場が各市町村単位でも多く開催されると助かる人たちも増えるのではないかと思います。
経験者の体験談を聴けたのは有意義でした。ありがとうございます。一方、今後、次につながる手段や解決方法を考える、支援をつなげるという点(展開が)がなく、残念でした。ここまで来られる人への話とここに来られない人の話、2点で構成されているとより話が広がったかと思います。

≪自助グループ「はぐはぐ」の皆様の感想≫
病気を経て、今ここに生きてる!!会場の皆さんとの同じ空気を共有できて感謝!!こんな素晴らしい機会をありがとうございました!!
最初とても緊張しましたが、自分の想いを吐き出すことが出来ました。話しているうちにスッキリした気持ちになりました。皆さんのお話を聴いているうちに、また強く緊張してしまい、泣きそうになりました。本当にありがとうございました。
自分の体験が何かのお役に立てば…と思い、参加させていただきました。まだ自分の中で整理できていない部分もありますが、今回参加させていただいたことにより、自分も一歩踏み出すことができれば良いなと思います。
自分を再度見つめ直す機会にもなり、仲間のお話を聞けて、とても実り多い一日になりました。この自助会の存在が活力になっております。改めて、今日はありがとうございました!
この開催を知って、本当に場が広がってゆくことが絶対にいいと思ったので、ぜひ参加したいと思いました。改めて、自分のことを振り返って整理してみたり、同じような悩みを持つ人々がいること、とても親身に聴いてくださる人がいたことは、とても嬉しく思いました。自分自身が体調不良になって、ほとんどお手伝いもできず、当日を迎えましたが、みなさんの意見を聞くことでの気付きもあり、また明日からがんばれそうと思えました。
とても有意義な時間が過ごせました。一回一回の活動を通して癒されていきます。このような機会を作って頂きありがとうございました。

≪自助グループ「はぐはぐ」代表 藤枝さんからのメッセージ≫
去年の夏に、田村さんよりお誘いいただき、今回のイベントを計画いたしました。「はぐはぐの場」は、私が場の提供はしておりますが、ユーザーの皆さんで作り上げてきたもの。”ユーザーとともに当事者のリアルを伝えたい。そして、それは安全でなければならない”という思いのもと、7人のユーザーとともに、メールでのやりとりやミーティングを重ね、当日を迎えることができました。
私自身”ユーザーを守るんだ!”という強い思いがありましたが、これは、当事者が闘病の中で、傷ついて傷ついて生き抜いてこられたことを知っているからです。しかし、実際当日は、ユーザーの皆さんのおかげで、”私自身が守られた”と思え、これまでになくリラックスして楽しめたように思います。やはり、仲間の力はすごいですね。
また、参加者の皆さんも、寒い中わざわざ来てくださるのは、「聴きたい。知りたい。」と思ってくださるからでしょう。うなづきながら、そして涙を流されながら、聴いてくださる姿に、私も報われ、守られました。本当にありがとうございました。
ユーザーや参加者の皆さまからたくさんの思いが聴かれましたが、あえて、まとめませんでした。それぞれ、思うところをお土産にしていただければと思います。
勇気を持って発信してくださったユーザーのみなさん、「聴きたい。知りたい。」と寒い中参加してくださった皆さん、広報でご協力いただいた皆さま、そしてプティパの田村さん・・・さらにこの方々を支えてくださっているご家族等・・・たくさんの力が支え合って守り合って、今回の開催が大成功となったと改めて感じます。
誠にありがとうございました。(はぐはぐ 藤枝真紀子)

≪NPO法人 ぷるすあるは 北野陽子さんからのメッセージ≫
毎年開催されているこの企画も10回目。
今年は「産後ブルー・トーク!」さいたまを拠点に活動されている自助グループ「はぐはぐ」のメンバーさんのお話をお聞きしました。
しんどかったこと、こんな支援があるとよかった…。
グループの力、自助のチカラ、ひとりひとりの力
印象に残る会でした。
お話してくださってありがとうございました。
医療者、支援者も、リアルの声を知ることが必要だと思いますし、しんどいなかにいる方へまだまだ情報が届いていない現状も感じました。
ぷるすの宿題です。

こんな支援があるといい、あるとよかった、あってよかったを共有します。
・ゼロ歳児から利用できる一時保育
・ヘルパー 具体的な家事や育児の相談
・コーディネーター:サービースのコーディネート、手続きの代行(どんなサービスをいれたらよいか、サービスを受けるかどうかも、頭がまわらなくて…)
・自助会の情報(病院でも保健師さんからも紹介されなかった、参加してとてもよくなった)
・切羽詰まったときに30分でも話をきいてもらえる場や人(電話相談がつながらない、相談や受診は予約をとってと言われる…)
・予防(産後うつの知識、使える資源の情報など、パートナーと一緒に学べる場) などなど

→ ぷるすあるは 情報ステーションのコラムに掲載されたさらに詳しいレポートはこちらです。

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
2017年公募型共催事業として採用いただきありがとうございます。毎回、会場提供、広報、保育サポートへのご支援をいただけることに感謝申し上げます。担当の高橋陽子様をはじめ、スタッフの皆様には細やかなご配慮有難うございました。本当に助けられました!

さいたま市様[後援]
後援承認をいただき、さいたま市の各区役所や保健センターに案内を届けることができました。さいたま市子ども未来局子ども育成部子育て企画課課長・担当者様に心から感謝を申し上げます。

親&子どものサポートを考える会様
精神に障がいを持つ親と暮らす子どもへの支援の大切さを全国に向けて発信し、各地の支援者をつなぐ活動を続けてくださる、「親&子どものサポートを考える会」の代表の土田幸子さん(鈴鹿医療科学大学 看護学部准教授)とメンバーの皆様。今回も協力団体としてのご支援有難うございました。
http://www.oyakono-support.com/

特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ様
こころの元気会の広報にご協力いただくとともに、コンボ様パンフレットや『こころの元気+』見本誌をご寄贈いただき有難うございました。
https://www.comhbo.net/

ぷるすあるは様
今回もぷるすあるは様書籍やツールをご紹介いただき有難うございました。書籍やツールを手に取ることができ、ますます広がるさまざまな活動についても、最新情報を知る機会をいただきました。
ぷるすあるは様のブースがあることで、子どもたちの存在を近くに感じることができます。また、貴重なメッセージをもいただき、本当に有難うございました。
https://pulusualuha.or.jp/
子ども情報ステーション http://kidsinfost.net

さいたま市精神障害者もくせい家族会
今回も埼玉県の家族会イベントの配布資料にチラシを組み込んでくださるなど、心強い広報等のご支援をいただき、埼玉県内の多くのご家族の方にお知らせすることができました。本当に有難うございました。
http://mokusei-kai.com/

一般社団法人 ドゥーラ協会
産後ケアの最前線に立つ「産後ドゥーラ」の皆様とのつながりがはじまったことは本当に心強いことでした。埼玉県の産後ドゥーラの皆様には、第一回の開催の頃から、つながりをいただいておりますが、そのご縁がさらにひろがっていくことは本当に嬉しいことです。
https://www.doulajapan.com/

 ≪プティパからのメッセージ≫
当事者の経験から学ぶということ―。
あんしん子育てサポートプロジェクト学習会は第10回を迎えました。
「子育てをしている方々が必要としている、精神保健福祉サービスであるためには、当事者の経験を知る機会が大切」と思いました。「産後うつやさまざまなメンタルな課題で悩むママたちが頼りにできる場はどこにあるのだろう?」と探すうちに、「はぐはぐ」の藤枝真紀子さんの活動を知りました。
「あんしん子育てサポートプロジェクト」は、藤枝さんとの出会いからはじまりました。
助成金を得て、「はぐはぐ」さんとの共催で第1~5回学習会を開催しました。
その歩みを「報告集」にまとめました。(報告集のpdfは、こちらからご覧いただくことができます。)

当事者の経験から学び続ける、大切さ—。
それから、4年が経ちました。
平成29年4月からは、子育て世代包括支援センター(母子健康包括支援センター)が児童福祉法にも位置付けられ、地域の特性を活かした’妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援’が目指されようとしています。
「産後ケア」について、関心が高まる今だからこそ、当事者の経験から学ぶことが大切と思い、もう一度藤枝さんにお声がけをしました。
その願いに、今回は「はぐはぐ」のユーザーの皆様たちがご登壇くださることでお応えくださいました。
開催当日を迎えるまで、藤枝さんは細心の配慮を重ねられました。
「安心な関係や環境を育むということは、このような手順を踏むことを通して、一歩一歩、人としての信頼関係を紡ぎだしてゆくものである」と、関わりの原点を学び直すような丁寧さでした。
それは、人として大切にすべきことを相互に確かめあうという基本の「基本」です。
しかし、その「基本」が充足されないとしたら、どのような法制度が整備されても、’辛い経験’が軽減されることにはなりません。
お互いに理解しあえる関係があってはじめて、お互いを活かしあうことができるのだと思います。
「はぐはぐ」の皆様が、「ひとりの生活者」としての声を届けてくださいましたことに、心から感謝申しあげます。
そして、その声からさまざまな立場の皆様が何かを感じてくださったとしたら、とても嬉しいことです。
(一般社団法人プティパ ソーシャルワーカー 田村芳香:精神保健福祉士 社会福祉士)

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