ホーム > スタッフブログ > イベント・セミナー > 【開催報告】<子育てと仕事の両立セミナー>育休後の女性のキャリアを考えるワークショップ 〜アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を知っていますか〜 2018年7月8日 埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業
スタッフブログ

【開催報告】<子育てと仕事の両立セミナー>育休後の女性のキャリアを考えるワークショップ 〜アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を知っていますか〜 2018年7月8日 埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業

掲載日:2018年07月22日 イベント・セミナー, スタッフブログ, レポート, 育児休業・育休後

pixta_17208031_S27月8日(日)、「育休後の女性のキャリアを考えるワークショップ」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。
今回のテーマは、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を知っていますか」です。
本セミナーは、埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業です。

≪講師プロフィール≫
育休後コンサルタント山口理栄さん育休後コンサルタント 山口理栄さん
総合電機メーカーにてソフトウェアの設計・開発/企画に24年間従事。2006年から2年間社内で女性活躍推進プロジェクトリーダーを務める。2010年育休後コンサルタントとして独立。女性が本来もっている能力を発揮できる社会を作ることをミッションとし、仕事と育児の両立を企業、個人の両面から支援している。
日本女性技術者フォーラム(JWEF)運営委員/NPO法人ファザーリング・ジャパン賛助会員/昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員/
【著書】『改訂版 さあ、育休後からはじめよう 〜働くママへの応援歌〜』(労働調査会、2015年)
『子育て社員を活かすコミュニケーション』(労働調査会)

≪アンコンシャス・バイアス・ワークショップ≫
アンコンシャスバイアス-20180708-1

アンコンシャス・バイアストレーニングに取り組む企業
スターバックス事件を知っていますか?スターバックスのある店舗で、入店後注文をせず友人を待っていた2人の黒人男性が通報され、逮捕されてしまうという事件がありました。「もし、客が白人であったら。暗黙の偏見はあってはならない」とスターバックスは、5月29日の午後に直営全店舗を閉め、「人種的偏見」に関するトレーニングを行いました。店舗閉鎖による損失は、2000万ドル(2億1500万円)と見込んだにも関わらずです。
 グーグルのアンコンシャス・バイアストレーニングもよく知られています。グーグルの検索エンジンロゴに登場した人物はほとんどが男性であることの気付きからトレーニングがはじまりました。

Ted talksを見て、考えてみよう!
TEDスピーチ私の頭のスカーフはあなたにとって何を意味するのか?
 ヤズミン・アブデルマジッド
・Yassmin は、どんなことをしている(していた)人か、意見を出し合ってみましょう。(前半―付箋に書いて、グループで話しあい)
・Yassmin無意識の偏見による影響を減らすためにはどうすれば良いと言っていたでしょう。
(後半―付箋に書いて、グループで話しあい)
・メンターについての意見交換をしていきましょう。(グループで話しあい)

アンコンシャス・バイアスとは
 画像-アンコンシャスバイアス1アンコンシャス(Unconscious)は、日本語としてはまだ定着していないかもしれませんが、ダイバーシティマネジメントでは最近注目されています。誰もが潜在的に持っているバイアス(偏見)のことです。意識されていればコントロールが可能になりますが、無意識であるということが問題です。
良い悪いということではなく、脳で判断をする過程で、すばやく判断をするためのショートカットの役割を果たします。
育つ環境や所属する集団の中で知らず知らずのうちに脳に刻みこまれ、既成概念、固定観念となっていくものです。


画像-アンコンシャスバイアス2 アンコンシャス・バイアスの種類について。
「女性は数学が苦手」とか、「九州男児は○○である」等、ステレオタイプ・スレッド。属性に基づく無意識の偏見には、「オールド・ボーイズ・ネットワーク」と呼ばれる男性コミュニティなどがあります。米国の研究に撚れば、同レベルの人でも、子どもがいる女性というだけで評価が下がることが明らかにされています。マミートラックは、アンコンシャス・バイアスの影響によるものであると言えます。

 アンコンシャス・バイアスが出やすい状況があります。疲れているとき、判断を急いでいるとき、いろいろな情報で脳がいっぱいのとき、候補者の中の女性割合が大変低いとき、業績に関する正確な、あるいは妥当な情報が不十分なとき、評価基準があいまいで、紛らわしいときなどがあげられています。客観的根拠がないと思いこみや好みで判断することになりがちです。多くの意見を判断に活かしていくことか大切です。

グループディスカッション
次の2つのテーマで、参加者の皆さんそれぞれの意見を出し合いました。
・自分自身には、どんなアンコンシャス・バイアスがあると感じますか
・あなたの周囲でアンコンシャス・バイアスをなくすために、どんな行動を起こしますか
実に深いディスカッションとなりました。皆さん、有難うございました!
アンコンシャスバイアス-20180708-2

≪参加者の皆様の感想から≫
アンコンシャス・バイアスについて、とても勉強になりました。また、参加したいと思います。
TEDを使いワークすることで、皆さんと話すことで、より深く、より多様な視点を理解することができました。ありがとうございました。
TEDを使ったワークショップで導入しやすかったです。人数も6人でとてもいい人数でした。自分のバイアスを知る、とてもいいテーマでした。学生向けにもぜひやって欲しいです。
今回、初めて聞く”アンコンシャス・バイアス”でしたが、身近に沢山偏見はあるのだと思いました。そして、あまり考えていなかったなと気付きました。そして、皆さんの話を聞いて、とても興味が湧きました。今後は、まず自分のいる場所からアンコンシャス・バイアスのことを語っていきたいと思いました。
アンコンシャス・バイアス―言葉を含めて―を初めて考える時間になりました。自分の考えを改めて考え直すきっかけになりました。皆さんとの話しあいで気付くことも多かったです。

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
今年も「子育てと仕事の両立セミナー」を公募型共催事業として採択をいただきました。担当の高橋陽子様をはじめ、スタッフの皆様には、会場提供、保育サポート、広報、開催当日の運営支援等、幅広いご支援をいただきました。心より感謝を申し上げます。
さいたま市様[後援]
後援承認をいただき、市内の関係機関での広報支援にも御尽力いただきました。さいたま市子ども未来局子ども育成部子育て支援政策課課長・担当者様に心から感謝を申し上げます。

≪スタッフからのメッセージ≫
育休後コンサルタント®山口理栄さんをファシリテーターに迎えて続けている「育休後カフェ®@さいたま」では、「時短勤務では、責任ある仕事を任せてもらえずモチベーションが保てない」等の悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。「それは、管理職による『過剰な配慮』。管理職が子どものいる女性に対して持っているアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)なのです」と、何度もお聞きしていました。
そもそも、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)って何でしょう? しっかり学びあいたい!
そこで、2018年の埼玉県男女共同参画推進センター公募型共催事業として企画提案し、開催することができました。
「アンコンシャス・バイアスは、(思考の)ショートカットの役割を果たす。アンコンシャス・バイアスの敵は、わかりやすさ。単純な対立行動に対して気を付けていく」という山口さんの説明が胸に落ちました。
私は、ソーシャルワーカーとして、さまざまな偏見で傷ついた方のお話を聴く機会が多いのですが、「無意識の偏見」は、当事者にとっては「無意識の思いこまされ・思いこみ」になっていると気付かされました。バイアスは両方に存在する。双方が、アンコンシャス―無意識や無自覚である。生きづらさの背景に、アンコンシャス・バイアスがあると感じました。
私たちは、何度も学びあい、身近な場所からアンコンシャス・バイアスの影響がない、適切な関係や環境を創っていかなければなりません。

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を知っていますか?という呼びかけに応えてくださった参加者の皆様、有難うございました。
皆様の熱心なご参加で、とても深い、気付きに溢れたワークショップになりました。

(田村芳香:一般社団法人 プティパ  ソーシャルワーカー/精神保健福祉士・社会福祉士 育休後カフェ ファシリテーター)

≪information≫
育休後コンサルタント 山口理栄さんとのコラポプログラムのご案内です。
育休後カフェ@さいたま vol.24  10月14日(日)   café土瑠茶
育休後カフェ@さいたま vol.25  11月18日(日)   café土瑠茶
育休後カフェ@さいたま 総合案内はこちらです。

Pocket