ホーム > スタッフブログ > レポート > 【開催報告】たたかない・どならない子育てのヒント 育児情報誌miku編集長と考える 前向き子育てのすすめ 2018年10月21日(日) 埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業
スタッフブログ

【開催報告】たたかない・どならない子育てのヒント 育児情報誌miku編集長と考える 前向き子育てのすすめ 2018年10月21日(日) 埼玉県男女共同参画推進センター2018年公募型共催事業

掲載日:2018年11月19日 スタッフブログ, レポート, 前向き子育て

たたかない・どならない子育てのヒント
育児情報誌miku編集長と考える 前向き子育てのすすめ
<前向き子育てのすすめ2018>

10月21日(日)、「たたかない・どならない子育てのヒント~育児情報誌miku編集長と考える 前向き子育てのすすめ」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。講師は、高祖常子さんです。

前向き子育て<メッセージ>
「本当はたたきたくないのに…」
しつけと思ってたたいてしまう人がいます。
たたくことはしつけでしょうか?
しつけと虐待の境界線について学び、
子どもが自分で考え、判断し、動き、
育っていく力を応援する、前向きな子育てを
ご一緒に考えてみませんか?

本セミナーは、平成30年度埼玉県男女共同参画推進センター公募型共催事業です。
共催: 埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)
後援:さいたま市

≪講師プロフィール≫
高祖常子さん高祖 常子氏

育児情報誌『miku(ミク)』編集長
子育て支援を中心に編集・執筆・講演を続けながら、子ども虐待防止と、笑っているパパを増やすべくNPO活動も行う。
FJ理事マザーリングプロジェクト リーダー
保育士、社会教育主事、認定子育てアドバイザーほか。
NPO法人子どもすこやかサポートネット副代表、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人タイガーマスク基金理事ほか。3児の母。株式会社リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわり、妊娠・出産を機にフリーとなる。現在は、育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子ども虐待防止と、家族の増やすための講演活動、ボランティア活動も行う。地方紙にて「育児コラム」連載、オールアバウト「子育て」ガイドとしての記事執筆ほか。編著は『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』(労働調査会)、『パパ1年生』(かんき出版)、『新しいパパの教科書』(学研)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか

≪講演・グループワーク≫
20181021-たたかない怒鳴らない子育てのヒント-1
「しつけ」とは何でしょう?
高祖さんが編集長をつとめる育児情報誌mikuのアンケート調査に拠れば、「子どもを叩いたことがある親は、約6割」、「親から叩かれたことがある人は、約8割」という結果が得られたのだそうです。
3才の子どもにとって、大人は3倍もある大きな巨人です。「自分の3倍の大きさの巨人が大きな手で叩く」ことをイメージしてみると、’叩かれる’という経験が、子どもにとってどれほど大きな恐怖であるかは想像できるでしょう。
辛い体験を受けてきた人は、自分を守るために脳の各部に委縮が認められることが研究により明らかにされています。
―叩いたり、怒鳴ったりしない子育てを願わない人はいないと思うのですが、どうすれば実現できるのでしょう。

グループワーク
参加者の皆様は、5つのグループにわかれていただきました。
はじまりの自己紹介タイムからとても和やかな空気が充ちています。

高祖さんの4つの問いかけを順番にみんなで考えました。
子ども同士のおもちゃのとりあい―こんな<あるある>場面で、あなたならどうします?
○こんな状況で子どもに今して欲しいことは?
○その時、子どもの気持ちは?
○子どもにどんな大人になってほしい?
○そんな大人になってもらうために、どう接するか?
自分の考えをポストイットに書き留めます。
模造紙は、たくさんのポストイットで埋められ、グループの人同士でシェアしていきます。
さらに、高祖さんが皆さんの声をインタビュー。全体でシェアをしました。

子育ての日々のなかでは、イライラして、怒ってしまうことだってあるもの。
実は、イライラは親の中にあって、子どもの行動はきっかけにすぎないことも多いものです。
ストレスの爆発を逃がす自分なりの方法を見つけておくことも大切です。
子どもが怒っている時、実は困っていることがあるのかもしれません。

ワークを重ね、子どもの立場に立ったり、子どもに願っていることを見つめていくと、参加者の皆さんは笑顔になっていかれます。
グループで自分以外の人の考えを知ることは、「それもあるかも!」と引き出しが増えていく楽しさがあります。
20181021-たたかない怒鳴らない子育てのヒント-2

父性と母性
高祖さんは、「母性と父性の両方がバランスよく必要です」と言われます。
「ありのままを受け入れ、あたたかさを与える母性」
「規律、役割、義務、責任を教える父性」
それは、父親だから父性、母親だから母性というものではないのです。

子どものありのままを
「子供はありのままを受け入れて欲しい!」
自分が行動しようとしたときに、気持ちをストップされたり、否定され続ける環境と気持ちを受け止めて、認められる環境では、子どものこころは真反対に育っていくもの。認められることで、「安心・安全」が充たされることから、子どもの自己肯定感が育まれていくのです。、

「しつけ」とは、「子どもが自分から習慣的に行動できるようになること」だと高祖さんは言われます。
子どもには、発達の道筋があります。
そのステージごとに、関わりのポイントが工夫していけると良いのですね。
その基礎になることは、「子どもも一人の人間として尊重する」、「悪い行動を叱るより、いい行動をほめる」というポジティブな子育て!

高祖さん、「たたかない、どならない子育てのヒント」をわかりやすくお話くださって有難うございます。
参加者の皆さん、熱心にご参加くださいまして本当に有難うございました。

会が終わったあと、記念の集合写真に笑顔でご参加くださった皆様、ありがとうございました。
20181021-たたかない怒鳴らない子育てのヒント-3

 

≪参加者の皆様からのメッセージ(アンケートの感想から)≫
自分に余裕がなく、イヤイヤ期の子どもに怒ってしまうことがあり、その後自己嫌悪になる日々でしたが、怒鳴っても何も意味がなく、何も生まれないことを改めて認識し、自分に少しでも余裕ができるよう環境を整えたいと思いました。
「たたかない」と決めても自分が弱すぎて…。自己嫌悪で苦しいです。今日をきっかけに少しずつ子どもとのコミュニケーションを大切に改善していきたいです。
日頃、感情的に怒ってしまうことが多いので、怒りが浮かんでも冷静に対応できるよう、トレーニングが必要だと再認識できました。意識して、少しでも怒鳴ったりすることが減らせるようにしたいです。自分の子どもたちに気を取られて、集中して聞けなかったのが、とても残念でした。
今まで何も考えずに子育てに取り組んできたが、本日の講座で、今自分に何が必要か、ヒントが見つかった気がします。
気持ちに余裕がなく、イライラしてしまいます。子どもの気持ちを大切にして、自分の気持、考えを押し付けないように気を付けます。子どもとゆっくり話す時間を設けたいです。
なんとなく気付いていたが、やっぱりそれを再認識するいい気付きを得られた。自分の子育ての仕方を振り返り、こうすべきだったと認識させられた。参加してよかった。最初に、1,200円かかるのか~と思ったけど、十分にその価値がありました。
とてもわかりやすい内容でした。特に、グループワークでは、子育ての先輩方から、いろいろと話が聞けてよかった。
「さてどうしよう?」家に帰ってからの事で頭がいっぱいになるほど、たくさんのヒントを考えるきっかけ、解決の糸口となるお話が聞けて大変参考になりました。勇気と強い意志を持って、たたかない・どならない育児をめざそうと思います。ありがとうございました。
母性・父性の必要性と、母親・父親どちらもが、その役割を担う事が可能で重要だと学びました。
子をコントロールしない→どならないということができるのかという思いから参加しました。生活するので手一杯なときが多いですが、どならないと決めてやれそうなことをやってみようと思いました。
他の人と意見を交換したり、講師の先生のお話を聴くことで、考えが広がりました。つい親の気持ばかり押し付けてしましたが、子どもの気持ちにじっと耳を傾ける時間を取りたいです。
結局、アンガーコントロールだと思いました。もちろん、知識も必要です。アンガーコントロールの部分をもう少し掘り下げて欲しかったです。
もっと具体的なケースについて知りたかった。
ありがちな例をもとにグループワークをし、自分では出てこないような考えを聞くことができて勉強になった。子供への関わりのヒント、具体例がたくさん出て来て、わかりやすかった。
グループワークで他の方の意見を伺う事が出来て参考になりました。まだまだ子育てに慣れていなくて、考えが硬くなりがちなので、柔軟に行動できるきっかけになったと思います。
「子育て広場」でのエピソードを使ったワークショップで、状況を想像し安取り組みやすかったです。自分の気持ち、子どもの気持、どんな子どもになってほしいか、段階的に考えることで、どう言葉がけするかを冷静に考えることができました。いざ、その後では難しいかもしれないですが、今日考えたことを大事にしたいと思います。
今日のワークは「子育てひろば」にいるシチュエーションだったので、対子どもだけでなく、他の子のお母さん達からの目線を考えてしまって、「父性的な関わり」ばかりが前面に出てしまうことにあらためて気づいた。「母性的な関わり」の大切さを実感した。ファザーリングジャパンの活動をされている方々の流れで高祖さんを知り、直接話を聴いて来たかったので、貴重な時間をありがとうございました。
高祖さんの本を拝読させていただいて、ずっと講座を受講したいと思っていました。とてもわかりやすくワークなど、実際に皆さんと行うことで、より普段の生活でのイメージが湧きやすくなりました。
普段は、グループワークの主催が多かったので、新鮮でした。子育ての先輩方と語ることもできたので、大変参考になりました。また、”パートナー・その他”等、マイノリティへの配慮を感じ、共感を持ちました。
家児相で子育てのアドバイスをする側です。子育て講習会も開いています。CAPオレンジプログラムで、”ここはどうだろう?”と疑問の部分もあり、ヒントを頂きたく参加しました。イライラの奥には、親の願い・希望があり、それを出すことで親が落ち着き、子に”どうした?”と聞ければ良いなと思っていたところなので、あと押しをいただきました。イライラしても良い、でも”次はどうする?”と聞けるようになると良いですね。

埼玉県男女共同参画推進センター≪保育サポート≫
With You さいたま様
同行のお子様の保育サポートを有難うございました。また、セミナー室でお過ごしくださったお子様たち。
ママやパパの大切な時間を応援してくれてありがとう。
埼玉県男女共同参画推進センター様に10名の保育サポートをご支援いただいていますが、定員を越えた場合は、同室自主保育でセミナー室でお子様も一緒お過ごしいただきました。参加者の皆様が、チャイルド・ファーストで見守っていただけますことに感謝しています。

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
平成30年度公募型共催事業として採用戴き有難うございます。会場提供、保育サポート、広報へのご支援をいただくと共に連絡調整や会場設営等細やかな心配りとご尽力をいただき、無事開催できました。心より感謝を申し上げます。

さいたま市役所さいたま市様[後援]
後援承認をいただき、さいたま市の各区役所や保健センターに案内を届けることができました。さいたま市子ども未来局子ども育成部子育て支援政策課課長・担当者様に心から感謝を申し上げます。



≪プティパからのメッセージ≫
高祖常子さんを講師にお招きしての「前向き子育て」セミナーは、4年目となりました。
きっかけは、世界には子どもへの体罰・暴力を法律で禁止している国がたくさんあると知ったことでした。(今では、54ヶ国!)はじまりはスゥーデン、フィンランド、ノルウエー。「福祉国家からできたのだろうと思うかもしれませんが、それらの国でも棒でたたくなどの体罰があったのです。法律で体罰を禁止することにより、35年以上の年月をかけて、子どもを尊重する関わりへと変えていったのです。」
つまり、叩いたり、暴言や暴力を用いることなく、子どもたちに社会生活で大切なことを伝えていくことはできる!ということ。
でも、日本では、親たちが子どもとの関わりについて学ぶ場は、あまりないように思います。
大切なことをいつもにこやかに、優しい言葉で伝えてくださる高祖さんと一緒に学びあいたい―という願いを今年も埼玉県男女共同参画推進センター様が後押ししてくださいました。
グループワークは、「気付き」のワーク。いろいろな感情が沸いてきて、人との違いや共通点にハッとさせられ―、頭と心がつながっていくような、そんな時間です。
あたたかなグループは皆様の熱心なご参加があってこそ!本当に有難うございました。
子どもの気持ちを受けとめながら、子どもをひとりの人として尊重する―そういう大人と関わって育つ、子どもたちの20才が本当に楽しみです!
プティパでは、「人づきあいが<もうチョット>楽になりたいママのためのおはなしカフェ」や「こころがブルーなママたちのピアサポート」という定例プログラムがあります。
子どもとの関わりや対人関係に悩むママ、こころの不調を感じやすいママたちが、安心して自分のことを話し、向き合える場でありたいと願い、続けています。
「たたかない・どならない子育て」をテーマにしている訳ではありませんが、自分とのふりかえりの場が必要と思う方が、ご自分のペースで緩やかにつながっています。ご参考まで。

(一般社団法人プティパ ソーシャルワーカー田村芳香:精神保健福祉士、社会福祉士)

Pocket