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【開催報告】いのちのことのは 流産・死産・新生児死や不妊症・不育症治療体験から考える「いのち」との出会い 周産期医療をめぐるわたしたちの経験 2018年10月28日 埼玉県男女共同参画推進センター 平成30年度公募型共催事業

掲載日:2018年12月07日 イベント・セミナー, スタッフブログ, レポート, 流産・死産

いとしくてかなしくて -アイキャッチ画像10月28日(日)、「いのちのことのは 流産・死産・新生児死や不妊症・不育症治療体験から考える「いのち」との出会い 周産期医療をめぐるわたしたちの経験」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。
たとえ短くても精一杯生きた子どもたちのいのちのお話をわかちあいたいという願いを、今年も埼玉県男女共同参画推進センター公募型共催事業として叶えることが出来ました。

 ≪いのちのことのは 周産期医療をめぐるわたしたちの経験
流産・死産・新生児死や不妊症・不育症治療体験から考える「いのち」との出会い≫

第1部
周産期医療をめぐるわたしたちの経験
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経験してはじめて知る周産期医療の世界―
流産、死産、新生児死―赤ちゃんとのお別れという哀しみの経験もありました。
不妊症・不育症治療―周産期医療に支えられ、赤ちゃんと出会うという喜びの経験もありました。
そのかけがえのない経験を通して、わたしたちは「いのち」から多くのことを学んでいます。

三人の大切な体験をお聴きしました。
パート1  棚田瑞恵さん
どこにも見えないけれど、どこにでもいる。

パート2 櫻田智子さん
また会える日を夢見て

パート3 成澤桃未さん
私を選んでくれてありがとう
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第2部
大谷登美子さんの絵本の世界
しゅんすけちゃんのおばあちゃん、大谷登美子さんが、しゅんすけちゃんのパパとママのために創作された絵本『いとしくて かなしくて』を昨年9月17日に開催した「いとしくてかなしくて~お空の天使への祈り 流産・死産・新生児死 経験者のつどい」でわかち合うことが出来ました。今年、大谷さんは、赤ちゃんを亡くしたママのために新しい創作絵本『つるばらの咲く頃には』を届けてくださいました。
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○絵本『いとしくて かなしくて』へのメッセージ
『いとしくて、かなしくて』は息子夫婦と私のどうにもならない気持ちを置く場所として描き上げました。
この絵本で皆さんの深い悲しみが、一瞬でもやわらぐことができましたら孫の駿輔(亡くなられたお子さん達)もうれしく感じると思います。少しでもお役に立てれば幸いです。

○絵本『赤ちゃんを亡くされたママたちへ〜 つるばらの咲く頃には』へのメッセージ
去年プティパの会に参加させていただき、皆さんのお話しをうかがって、悲しみの深さが何重にも重なっていて底の見えない湖のように感じました。その時私でお役に立てる事があったらと強く思い「つるばらの咲く頃には」を描きました。魔女ルカは私や田村さんやあなたを見守っている人達の総称です。どうぞルカの手をつかんでください。ルカの優しさを感じてください。この絵本であなたの心が少しでも和らいで、自分らしさを取り戻せる一端になればと思っています。

[大谷登美子さんプロフィール]
1947年生まれ。武蔵浦和南区役所を中心に手作り絵本を製作のためボランティア活動(市公認)をして10年以上になります。毎年8月の始めの金・土曜日に参加された皆さんの作品と会員の新作を集めて、展示会(南区役所多目的室1階)を開き、多くの方に楽しんでいただいております。

朗読とオルガン演奏
金井葉子さんが朗読とオルガン演奏で、大谷登美子さんの絵本の世界に誘ってくださいました。
○金井葉子さんからのメッセージ

かけがえのない”いのちの芽生え”と営みの神秘に、ひとしく厳粛と永遠を覚えます。この度ご家族の深い祈りから生まれました絵本の朗読と奏楽の務めに与る機会を頂きました。祈りの言葉から育まれ、時と場所、隔ての壁を超えて奏でられてきた調べが、遥かな幼い魂に心寄せてつどう特別なときに相応しくありますよう願います。
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[金井葉子さん プロフィール]
東京女子大学卒業。在学中”放送集団オケアノス”所属。音楽教室講師を経て渡墺、シュタイナー人智学、ピアノ奏法、療法音楽等研修。帰国後音楽室主宰、聖学院教会奏楽者。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所教会音楽科本科及び専攻科ディプロムB課程在籍、オルガンを西尾純子、ジャン-フィリップ・メルカールト各氏に師事。ドイツ国立レーゲンスブルク教会音楽教育音楽大学より国家教会音楽家資格を得て修了。聖グレゴリオの家研究員(聖歌隊メンバー、典礼朗読者、子供オペレッタ教室伴奏者、クリスマス子供音楽劇オルガニスト)。日本オルガン研究会、日本グレゴリオ聖歌学会各会員。NHK朗読サロンを経て長谷川勝彦氏主宰 『朗読者集団 表現工房』所属。

第3部 交流会
パート1 マイクリレー
会場の全員が感想を伝えあいました。
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パート2 フリートークカフェ
参加者によるグループトーク。もっと、もっと話したい―。
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大谷登美子さんの手作りの作品が、会場をあたたかく飾ってくれました。
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≪参加者の皆様の感想≫
見ないでいた自分の感情に向き合うことが出来ました。夫も悲しんでいたので、私だけが泣いてばかりいることはできず、なかったことにしていました。ありがとうございました。
日常考えていることを話すことができず、心の奥にしまいこんでいました。会に参加することで自分の考えや感情を再確認することができました。継続して、大切な我が子の思い出を、宝物として心の中に育てていきたいと思います。本日は、誠にありがとうございました。
同じ経験をした仲間と出会い、思いを共有できた事をとても嬉しく思います。また、自分自身と向き合う時間が持てた事で、今後の前向きに生きていける勇気が持てました。
日常では、同じ経験をされた方とお話できないので、このような会があって本当に良かったです。ありがとうございました。年1回ではなく、2回くらい開催していただきたいです。さいたま市での開催だと交通の便がよく参加しやすいです。
この経験(流産・死産)したのは、自分だけなんだと思っていたので、こういう場でいろんな方のお話を聞けてとても良かったです。また、時間あったら、ぜひ参加してみたいです。本日は、有難うございました。
「やや」満足は、やはりもっとお話をうかがいたいという思いからです。様々な経験、思いを初めてお目にかかった同士でわかちあえる、あたたかなひと時でした。
もっとたくさんお話したかったです!! 話したいと思えば聞いてくれる方々がいるとわかったことだけでも感謝です。流産の経験が、自分の人生にどうかかわっていくのか、考えながら、そして、今いる家族(夫、長女)を大切に、感謝を持ちながら、過ごしていきたいと思っています。ありがとうございました。
語りあえぬものについてこそ、語ることを試みる。そうすることで、心の中で眠っていた哀しみに目を向け、少しずつ少しずつ、いたわることができるようになるのだなと感じました。あたたかい時間をありがとうございました。
みんな同じで、みんな違う。だから、わかちあう場は大切だと思いました。
一つの経験を軸にした、さまざまな視点でのお話ができた。
妻が幾度かお世話になり、皆さんの経験談を聴かせていただきたく参加させていただきました。母と子の問題であることですが、父親ももっと深く関わること、知ることが大切だと本当に感じています。貴重な機会をいただき有難うございました。
経験者の集まりに以前参加したことがありましたが、その時とは違った気持ち、少し余裕もあるのか、スッキリとした気分で負われそうです。いろいろな人の経験談は共感もでき、そういうともあるのかと知った事など考えさせられました。
自分のこれまでの気持ちを皆様に聞いていただくことができて、本当に感謝でした。様々な辛い経験をされた方のお話も聴くことが出来、皆がそれぞれ向き合おうと頑張っているのだなとかんじました。きっと、お空のうえの子どもたちも見ていてくれてるいと思うので、これからの人生も豊かになるように歩んでいきたいです。
貴重な時間を皆様と共有できてとても参考になりました。普段助産師として、多くの妊産婦さんと接していて、やはりピアサポートの役割の大切さを痛感しています。
たくさんの経験談を聴けて、さまざまな言葉に救われた。医療現場で働いている方にも率直なお話聴けてためになった。
助産師として流産、死産された方々にかかわりながら、お母さんやご家族様にどんなケアをしたらよいかいつも考えます。少しでも寄り添い、いつか前を向ける日をお手伝いしてきたらと思いました。
本日は、本当にありがとうございました。絵本がこのように素敵にお役に立てて幸いです。皆さんのお話は、重く心にひびきました。

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
昨年の「いとしくて かなしくて お空の天使への祈り」に続いて、今年は「いのちのことのは」を公募型共催事業として採択をいただきました。会場提供、保育サポート、広報、開催当日の運営支援等、幅広いご支援をいただきました。心より感謝を申し上げます。

大谷登美子様 ( (絵本『いとしくて かなしくて』『赤ちゃんを亡くされたママたちへ〜 つるばらの咲く頃には』へのメッセージ』 絵と文)
絵本『いとしくて かなしくて』に続いて、『あかちゃんを亡くされたママたちへ〜  つるばらの咲く頃には』を通して、お空の国の世界と私たちをつないでくださいました。。会場をかわいい手作りのディスプレイで飾ってくださいました。心から感謝を申し上げます。

 金井葉子様 (朗読 オルガン演奏)
お空の天使のママ・パパになった経験を語ることは、こころの奥深くにある悲しみに向き合うことです。金井さんの朗読とオルガンの生演奏が、その深い世界に誘なってくださいました。実行委員会への参加、曲目構成、楽器貸与等、細やかな配慮をいただくことで実現した会でした。心から感謝を申し上げます。

≪スタッフからのメッセージ≫
流産、死産、新生児死は、赤ちゃんとのお別れという哀しい<経験>です。もうひとつの共通点は、「いのち」との出会いです。その<経験>とじっくりと向きあうことで、「いのち」から多くのことを学び、新たな人生の扉が拓かれていきます。
しかし、それはひとりではできません。
パートナーをはじめとして、周囲の人たちの理解ある関わりやまなざしや仲間の存在も大切です。

<経験>を通して、はじめて出会う周産期医療の世界―。
医療の急速な進化に対して、事前に知りえたことはわずかです。
通念として思い込まされてきた「妊娠・出産」やマスコミを通して知りえた断片的な情報、インターネットで探す経験談。
それらを集め、自分なりの理解を重ねながら、最善の「自己選択・自己決定」に取り組まなければなりません。

周産期医療の進歩は急速です。
誰もが自分の状態に相応しい<妊娠・出産>医療をさまざまな選択肢から、安心して選択できる時代に向かうために、
当事者<経験>を活かしあっていきたいと願います。

「流産・死産・新生児死 経験者のつどい」の2回目は、流産・死産・新生児死や不妊症・不育症治療体験を通して、知った、大切な「いのち」のことを語り合いたいと思いました。
たとえ短くでも、子どもたちが確かに生きていたことをこころから感じあう、豊かな時間を有難うございました。
「いのちのことのは」で満ちたこの大切な時間を、続けていきたいとこころから願っています。

≪information≫
●「なかまカフェ La Vie~流産・死産・新生児死を経験した女性たちのピアサポート」
2012年9月から毎月呼びかけを続けています。話したいときはいつでもお越しください。
総合案内 http://www.petitpas-saitama.org/blog/5621/
facebookページ https://www.facebook.com/petitpas.lavie

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