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なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」~いろいろな感情とむきあって、これからも生きていきます。死産を経験したOさんの60日~

掲載日:2012年10月27日 スタッフブログ, ピアサポート・ピアカウンセリング, レポート, 流産・死産

プティパは、少し特別なニーズを持つ子育てママや女性の”ピアサポート”を提案しています。
経験した人達がその意味を伝えなければ気付かれない谷間の問題はたくさんあると思います。
「なかまカフェ」と名付けて、住む街から程近くの仲間同士が語り合う場を開催しています。

流産・死産を経験した女性たちのピアサポート

流産・死産を経験した家族のピアサポート「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。
8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つご家族にも必要なご支援があると思います。
そのひとつが、「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」です。
プティパを設立してから数ヶ月、「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ続けています。
そして、この場があってよかったと思ってくださる方々との出会いを通して、「仲間同士」の存在があることの大切さを教えられ、これからも声をあげ続けていこうと思っています。

 ●いろいろな感情とむきあって、これからも生きていきます」
~死産を経験したOさんの60日~

「今の気持ちを整理して人に話せるか、そもそも私は癒されていいのか、心のどこかで赤ちゃんの死を受け入れたくない気持ちも正直あるし…」と迷いながらお越しくださったOさんは、27週で死産を経験されました。
その出来事からまだ日も浅く、周囲には元気に振る舞っていても、ひとりになれば起き上がることもできず、外にも出られなくなり、「死んだら赤ちゃんの傍にいってあげられる」という気持ちにもおそわれていたと語ったOさんは、ご自分の中で吹き荒れる嵐のような感情をひとつひとつ言葉にすることができる方でした。

それから、1ヶ月。
ご自分の経験を「仲間」に語るOさんは、辛さをかかえながらも、辛い気持ちときちんと向き合って過ごしていらっしゃいます。
流産・死産を経験した人にとっては、赤ちゃんや子どもを街で見かけることさえ辛さの引き金になってしまいます。
Oさんは、ある時、子どもを連れた女性とどうしてもすれ違わなければならない小さな道で、距離が近づくごとに膨らむ不安を感じながら、すれ違った後に流れた涙のことを語ってくださいました。また、信頼できる友人との交流で、友人のお子様と接しながら、「かわいいな」と思える気持ちがあったことも・・・。
哀しみの感情は、整理をつけたり、片付けたり、消えていくものではなく、いつも自分の中に存在しているものです。Aさんが日々の生活の中で、自分が今どんな気持ちでいるのかを感じながら、自分の状態に合わせた折り合い方にひとつひとつ気付いていくことはとても大切なことだと感じます。

Oさんは、「今の自分でいいのだと改めて感じました。いろいろな感情とむきあって、これからも生きていきます。O(お子様のお名前)を感じながら・・・」というメッセージを残してくださいました。

Oさんは今、望んでいた子どもの育児に追われる生活とは別の生活を過ごすことになってしまいましたが、以前お会いした時よりも凛とした母の表情が感じられ、お子様のOちゃんの名前も何度も口にされていました。
まだ、2ヶ月。気持ちは行きつ戻りつ。眠れない日々も続いてしまうかもしれません。
今は、ゆっくりと、安心な場所や時間を少しずつ増やしていただければと心から願っています。

同じ日に語り合ったカヤさんは、「同じような想いや悩み、苦しみをかかえながら生きていらっしゃるママさんに出会えたのは、心強い感じがしました。また、私には、’怖い’という感情がすごくあることに気がつきました」というメッセージを残してくださいました。

「まさか・・・」の出来事で、想いもよらない”当事者”となった時、「今、ここで」向き合う、共通の体験を持つ者同士が交わし合う情報は言葉だけではありません。体調の変化や心の変化、今どう生活しているか、子どもを伴わずに出向く産院での1ヶ月検診・・・。五感のすべてから感じあうことは、たくさんあります。「あ、やっぱり同じ」と思ったり、違いに気付くことで自分や自分たち家族としての価値観を再発見することもあるでしょう。

人間ってすごいな。つながりっていいな。傍らにいる私は、いつもそう感じ、私もまた、いろいろなことを学んでいます。
「なかまカフェ」は、顔と顔を合わせて語り合える安心で安全な’常夜灯’として、その灯をともし続けたいと思います。

写真は、baby-tears 天気の涙 世界一小さな花を咲かせます。 花言葉は、変わらぬ愛

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 ★次回のなかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」は11月11日(日)
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