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なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」~あの辛い経験が、巡り巡って、わたしを成長させてくれているんだと思えるようになりました。流産を経験したSさんの80日~

掲載日:2012年11月17日 スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 流産・死産

プティパは、少し特別なニーズを持つ子育てママや女性の”ピアサポート”を提案しています。
経験した人達がその意味を伝えなければ気付かれない谷間の問題はたくさんあると思います。
「なかまカフェ」と名付けて、住む街から程近くの仲間同士が語り合う場を開催しています。

流産・死産を経験した女性たちのピアサポート

流産・死産を経験した家族のピアサポート「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つご家族にも必要なご支援があると思います。
そのひとつが、「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」です。
プティパを設立してから数ヶ月、「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ続けています。
そして、この場があってよかったと思ってくださる方々との出会いを通して、「仲間同士」の存在があることの大切さを教えられ、これからも声をあげ続けていこうと思っています。

「あの辛い経験が、巡り巡って、わたしを成長させてくれているんだと思えるようになりました」
~流産を経験したSさんの80日~

「何か変…。そう思ったあの時、病院に行っていれば…」と自分を責めてしまう気持ちが、Sさんから消えるわけではありません。下腹部痛が続きましたが、「安静に…」という病院の助言を受けて自宅で休みました。
細心の注意を払っていても、流産は静かに進んでいく異変です。
流産は、妊娠の15%に起こるとされていますが、第一子の出産・子育てを経験し、健康な生活を送っていたSさんにとっては、信じられない「まさか…」の事態です。「第二子は助産院で産みたい」という夢を持っていたSさんご夫婦は、助産院に見学に行く予定日に流産となってしまいました。

子どもを持つ母親にとっての流産は、子育てや家事など、”いつもの生活”を続けながら、悲哀と向き合うという辛さがあります。周囲は外に出かけることを勧めてくれますが、楽しいとかおいしいとか思ったりする自分も責めてしまいます。明るくふるまわなければ周囲の人に悪いようにも思え、無理を重ねてしまいます。
一ヶ月検診。身体は順調に回復していました。また、医師も次の妊娠に不安がないことや、流産に対して自分を責めることのないように温かい言葉をかけてくれました。
少し前向きになれたSさんは、見学する予定だった助産院をご夫婦で訪問しました。経験豊かな助産婦さんは、流産を越えてもう一度子どもを迎える気持ちについて、新たな勇気が目覚めていくような優しい言葉を伝えてくれました。
Sさんは、今回の妊娠はごく親しい人にしか告げていなかったのですが、流産になったことを伝えるには少し時間が必要でした。自分の気持ちが少し前向きになった頃、お話することもできました。話を聞いた相手の方のお気持ちも考えながら…。それが、Sさんの優しさです。
今、Sさんは、子育てママライフを自分らしく過ごしています。

Sさんから、こんなメッセージをいただきました。
前回は気持ちの整理がつけられないままに参加し、まとまりのない気持ちを吐露しましたが、おかげで、出来事を見つめ直すいいきっかけとなりました。その後日常生活を送る中で、その時には見えなかったもの、気付けなかった周囲の様子などにも目を向けられるようになり、今回また話をさせていただいたことで、自分の前向きな変化に気付き、受け止められるようになりました。すてきな機会を与えていただき有難うございました。

心が快復しないのに体が快復している・・・。
流産から1ヶ月のSさんは、そんなアンバランスな状況に悩んでいました。「どうやって整理したら」と苦しんでいたSさん。「人にはいろいろな感情があって、それは自然なことだと言ってもらえたことがよかったです」と言われたSさんの言葉に、私も支えられました。
さらに、1ヶ月が経ち、穏やかなSさんのお顔は、慈しみの表情が加わり、落ち着いた輝きが溢れていました。
「あの辛い経験が、巡り巡って、わたしを成長させてくれているんだと思えるようになりました」というSさんのメッセージをとても嬉しく思います。
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プティパでは、なかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」の呼びかけをしています。
流産・死産は予期せぬ経験としてある日突然起きることですから、「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」となった時に、哀しみに寄り添う場として”明かり窓”や”常夜灯”のように灯をつけていたいと思います。


写真は、baby-tears 天気の涙 世界一小さな花を咲かせます。 花言葉は、変わらぬ愛

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