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なかまカフェ 育児休業中のママたちのピアサポート≪さいたま≫2013年3月22日(金)開催報告

掲載日:2013年03月26日 スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 育児休業・育休後

3月22日(金) なかまカフェ 育児休業中のママたちのピアサポート≪さいたま≫の3回目をヘルシーカフェのら「広場のら」で開催しました。
今年は例年より早い桜の開花。春の日差しが「広場のら」のお部屋をあたたかく包んでいます。
これまでの2回のなかまカフェにお越しくださった参加者様の多くは、4月からのお仕事への復帰の準備が進んでいらっしゃることでしょう。
今回のなかまカフェには、育児休業中の2人のママがご参加です。
Aさんは、たまたま休日をとることができたパートナーにお子様を託しての単身参加。Bさんは、1歳半のお子様とお腹のBabyとご参加です。

*あきらめた春からの職場復帰
保育園入園の手続き開始は秋。ちょうどその頃出産をされたAさんは、「できれば春には仕事に復帰したい」という願いはあっても、実際に保育園探しや手続きに出かけることが出来ませんでした。漸く少し動けるようになって、保育園探しをしたり、市役所に相談に行きましたが、「今からでは難しい」と言われ、申請を諦めました。
上のお子様の育児休業を終えて職場復帰を予定していたBさんは、妊娠がわかり、育児休業を続けることになりました。その後、パートナーのご家族の住む街へ転居という大きな決断もしました。保育園入園申請もしましたが、二世帯住宅に暮らす人に求められた提出書類は、かなりプライバシーに踏み込んだものだったとか。新しい街でこれから出産中の上のお子様のお世話をどうするか、二人のお子様を託せる保育園に出会っていけるだろうか・・・と課題はいろいろです。

春の新入園で定員いっぱいになって、待機者もたくさんという現実の前で、「職場復帰をしたくてもできない」し、「子どもはかわいくて、その成長をずっと見守っていたい」という気持ちの間で、両立にむけて前向きな気持ちを保っていくのは結構苦しいことです。
「仕事を持つ親に育てられたので、子どもがいても働き続けることはあたり前」というライフスタイルのAさんとBさん。しかし、未だに「子どもがいるのに働くの?」、「子どもを預けて働くの?」という言葉をかけられると、「え?いけないことなのだろうか…」と心が揺れてしまうこともあると言われます。
「情報は溢れているけれど、かえって不安もいっぱい」。「子どもの保育環境の見通しができない今は、復帰に向けて職場のことを考える余裕もありません」。
「見通しが持てない」という不安の素。多くの育児休業ママたちが抱えています。
育児休業中は、実際に足を運んで保育サービスについて、リアルな情報を集めていくための時間にもなっています。

そんな話題の最中にヘルシーカフェのらの新井純子さんもこんな声をかけてくださいました。「待機児童の問題で各地のママたちの集団異議申し立てというニュース。先日もさいたま市のママたちの行動が新聞に大きく取り上げられましたよね。ママたちの現実を伝えていくことは大切なこと!」本当に!

 ≪ヘルシーカフェのら・ランチタイム&ティータイム≫
今日のメニューは、ポーク青菜いためと豆腐ステーキ。スープ付き。
さいたま市桜区大久保で採れた新鮮お野菜がふんだんののらランチ・プレートです。レタス、からし菜、人参、カリフラワー、プロッコリー、小松菜、さつまいも…。ごはんは十五穀米です。  
のらさんの入口さいていたタンポポ。
まわりの畑には菜の花も。春の色がいっぱい溢れていました。



≪参加者アンケートから≫
普段いろいろと話せる機会があまりないのでよかった。
皆さんの経験が聴けて大変勉強になりました。
今日は、少人数だからこそ、ゆっくり話せることもいろいろありました。
Aさんのパートナーは、長期出張も多いお仕事です。パートナー不在の時、ひとりで出産・子育てを乗り越えていくことは本当に大変だったことでしょう。でも、日々のお子様の成長をご夫婦で共有することを欠かさなかったというAさんご夫婦。今日もお仕事がお休みのパパが、お子様のお世話をしてくれていました。職場でも穏やかなAさんの復帰を待つ人も多いのでは?
1歳半のHちゃんは、「なかまカフェ」の間、Bさんの傍で本当に静かに遊んでくれました。Hちゃんを授かるまでに苦労もあったBさん。毎日、いろいろなことが出来るようになっていくHちゃんを見守るママのまなざしが優しい。もうすぐお姉ちゃんになるのも楽しみですね。お引っ越しという大きな決断をされたBさんご夫婦。子育てだけでなく、親のあんしん生活も考えてのことです。
お子様の誕生は、「家族」の物語の新たな一章でもあります。大変なことのないご家族はありませんが、それを越えていく皆様の大切な経験をわかちあう貴重な時間を有難うございました。

≪スタッフからのメッセージ≫
3月22日付のA新聞では、厚生労働省の「21世紀出生児童縦断調査」特別報告書(10年分のデータより)について、報じられていました。タイトルは「イクメン家庭 第2子期待大」。
記事では、「第1子出生後に夫の育児参加が多いほど第2子出生が起きやすい傾向」があるということが最初に取り上げられていました。「少ない」と答えた人を100%とすると、「やや少ない」は120%、「ふつう」は127%、「多い」は123%。実際に報告書を見てみると、夫の家事頻度は第2子出生に影響は少ないけれど、育児頻度は「少ない」家庭よりそれ以上の方が第2子出生確率は20%以上高かったという内容でした。「子育ては夫婦でわかちあうもの」という役割意識があたり前になることは大切なことですが、夫が協力的であれば出生率があがるという単純なものではないという結果だったようですが、そこに踏み込んだ考察はされていませんでした。

同調査報告では、「第2子出生とワークライフバランス」の課題として、次の報告も興味深い結果です。
●「第1子の出産時に正規雇用を退職した女性と育休制度を利用して正規雇用を継続した女性は、第2子出生確率が高い」
第1子の出産前後に無職であった女性が第2子を生む確率を 100%とすると、出産退職をしたグループでは出産前に正規雇用であった女性の出産確率が 118%、出産後も就業を継続したグループでは育児休業を取得して正規雇用を継続した女性の出産確率が 112%となっている。
●「第1子出生後に妻の子育ての不安や悩み・育児負担感が大きいほど第2子出生が起きにくい」
「子育ての不安や悩み」が「すごくある人」は「ほとんどない人」より第2子を生む確率は22%低く、「育児負担感」が「かなりある人」は「ない」という人より25%も低い。

このような調査報告は、家族だけの問題としてではなく、「社会の子育て」として広がるきっかけとして共有されなければ意味はありません。
「待機児童の解消」の問題も、保育サービスの拡充はもちろんですが、家族支援の視点に立つ子育て支援の視点からも仕組みの見直しが必要です。
保育園入園制度は、1997年に児童福祉法が改正され、措置制度から直接契約制度に変わりました。本来は、利用者が保育サービスを選択利用できる社会にするためのもものだったはずです。保育サービスの量の拡充のために担い手は多様になりましたが、利用手続きの実態はほとんど変わっていないことが、毎月の「なかまカフェ」のママ達たちの苦労話で伝わってきます。
保育サービスの利用は、子育て支援であると同時に子育て・家族の生活支援という機能も併せ持っているはずです。利用者の立場に立った、保育サービスのコーディネート機能という視点がそっくり抜け落ちたまま、16年もの時間が経過していることを看過できません。
ちょっと堅いお話になってしまいましたが、育児休業中のママたちの経験を伺うたびに「必要な時に利用できない保育サービス」って何だろう?、保育サービスにあわせて職場復帰を考えなければならない現実で職場の上司や同僚にも「申し訳ない」という思わざるをえない状況に追い込まれる悪循環を何とかしなければと心から思います。

「なかまカフェ」は、自分の気持ちを自分の言葉で安心して話すことができる場。「育児休業中のママたちのピアサポート≪さいたま≫」は来月もその次も、ヘルシーカフェのらさんの「広場のら」で続けます。ヘルシーカフェのらさん、予約を受けてくださって有難うございます。

≪Infomation≫ 
●次回は、4月19日(金) 10:30~12:30に開催します。
参加者募集開始しています。ご案内はこちらです。 
皆様のご参加をお待ちしています。

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