ホーム > スタッフブログ > ピアサポート > なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」2014年5月20日開催報告(改定版)
スタッフブログ

なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」2014年5月20日開催報告(改定版)

掲載日:2014年06月14日 スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 流産・死産

なかまカフェ・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート 

※参加者様のメッセージを加筆しました。
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
プティパは、流産や死産という思いもよらない出来事を体験された皆様に「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、気持ちを言葉にする場を持ち続けています。




≪今月のなかまカフェ≫
5月20日(金)、1週間前に流産手術をされ、赤ちゃんとのお別れを経験されたばかりのGさんが「なかまカフェ」にお越しくださいました。

妊娠のための治療を受けられたGさんご夫婦が自然な妊娠で授かった初めての赤ちゃんでした。妊娠の兆候に気付き受診した病院で、医師からは「あめでとう」という言葉は聞かれなかったことから、赤ちゃんが安心な育ちではないことを知りました。ある日の受診。弱々しかった心音は、その日聞こえませんでした。医師からは、早々の稽留流産手術を勧められました。受診を重ねる中で、医師や看護師の態度から、赤ちゃんが何かの問題がある可能性を知っていたGさんは、手術を受入れました。手術の日までの数日、赤ちゃんとの「お別れ」に向き合いました。
おおよそ7週間のママでした。生まれた後の夢を語るご主人。初めてみた、「パパ」の姿でした。

流産・死産は、お子様の月齢に関わらず、母親・父親の哀しみ・傷つきの深さに変わりはありません。
稽留流産の場合は、「心音」という赤ちゃんからの命のサインが届かないという現実を受け入れることや、他の妊婦さんの陣痛に耐える声や産声をすぐ近くで聞きながらお別れをするということで、傷つきが深まっていきます。

もう流れるものはないと思えるほどの涙を重ねていたGさんは、数週間のうちに起こった出来事をひとつひとつ振り返っていかれる中で、「ひとりで流した涙とは、また違う涙があることを知りました」と語ってくださいました。
赤ちゃんを宿せる母体であったこと、父となる日を心から喜ぶご主人を知ったこと―。
赤ちゃんが来てくれたからこそ、得られた希望もまた大きかったことをGさんはしっかりと受け止められていました。

  写真は、baby-tears 天気の涙 世界一小さな花を咲かせます。
花言葉は、変わらぬ愛



≪参加者様のメッセージ≫
夫、実母以外に、初めて他人に話したのがこの場でした。まだ、日も浅く、でも誰かに聞いてもらいたい、伝えたい思いが出てきて、ネットで探して参加することができました。不妊治療をしていた時に、うまくいかず、やはり同じような気持ちになったことがあり、その時も同じ経験の方々と語り合う場に参加して、気持ちが落ち着いたことから、話すことで気持ちの整理をつける大切さを実感していたので、早く吐き出したかったのかもしれません。
処置後1週間が過ぎて、涙も出なくなり、普通に過ごせていたので、そんなに泣かないでお話できるのではと思っていましたが、どこから溢れてくるのかというくらい涙が出ました。私のつたない話を否定せず、ただ寄り添って聞いてくださり、安心して、思っていたことを、すべてお話することができました。
おかげでその晩は、流産後、初めてゆっくり眠ることができました。
あれから、いつもの日常に戻りましたが、もう子どもはできないんでしゃないかと諦めかけていた私に、希望を与えてくれたこの子に、日々感謝し、前向きに過ごせています。
「この子が来てくれた意味」をしっかり振り返ることができたからだと思います。本当に有難うございます。

≪スタッフからのメッセージ≫

Gさんのご体験は、同じ稽留流産の経験をもつスタッフの20余年前の状況とほとんど重なり合うものでした。出産のために整えられた医療施設の環境も、何年経っても癒えない心の傷を深めることも変わりません。
手術までの時間は、まだ、途絶えてはいないかもしれない命のサインを一瞬も逃したくはないと思いながら、自らお別れの決断と同意をする責任の重さを抱え続けます。
今の時代は、インターネットに向かい、同じ体験をした人を捜し求めることもできますが、たったひとりで向き合う、この時間は、水底にいるような孤独の深さなのではないでしょうか。
急展開の心身の大変化。しかし、仕事や家庭―いつもの暮らしは、またすぐに再開していきます。

自分の気持ちときちんと向き合いたいという方にとって、「なかまカフェ・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」がお役に立てれば幸いです。
少し遠くの街からお越しくださいましたGさんとの出会いに感謝した、今月のなかまカフェ・Lavieでした。

☆★☆
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つ女性、ご家族にも必要なご支援があると思います。

≪information≫
次回のなかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」は、6月20日(金)午後に開催します。→詳しくはこちらをご覧ください。

プティパのホームページは、「8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母」というコンセプトで作りました。でも、赤ちゃんや子どもの写真やイラストに辛さを感じる方もいらっしゃることでしょう。小さな工夫ですが、次のことを手直ししました。
①トップページ「仲間同士のピアサポート」のご案内にある「流産・死産」をクリックすると、スタッフプログの「流産・死産のピアサポート」のご案内ページに直接いくことができます。
②「イベント・セミナー」のご案内に、「流産・死産」のカテゴリーを追加しました。
③「イベントカレンダー」に「流産・死産」のカテゴリーを追加しました。
④「スタッフブログ」に「流産・死産」のカテゴリーを追加しました。

≪感謝≫
流産・死産経験者で作るポコズママの会」様のサイトに毎回の開催情報を掲載いただいています。毎月、本当に有難うございます。

会場をご提供くださいました、一条工務店様有難うございました!
木の香りのする落ち着いた空間で、ゆっくりとお話をすることができました。

Pocket