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なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」2014年7月25日(金)開催報告

掲載日:2014年07月27日 スタッフブログ, ピアサポート・ピアカウンセリング, レポート, 流産・死産

なかまカフェ・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート 
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
プティパは、流産や死産という思いもよらない出来事を体験された皆様に「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、気持ちを言葉にする場を持ち続けています。



≪今月のなかまカフェ≫
7月25日(金)。埼京線、田園都市線、有楽町線、そして、東武東上線。いろいろな街からご参加くださった参加者の皆様。今月もつながりに感謝する「なかまカフェ La vie」になりました。
胎内でお子様の心音が聞こえなくなった―という事実を受入れ、「出産」をして、天国へとお見送りをする…。母体の安全を最優先に、誘発分娩となる方、帝王切開となる方、それぞれにわが子に対面するまでの方法は違っていても、「死産」は辛い「出産」の経験を母の心と体に刻む体験でもあります。

27週まで育ってくれたお子様とのお別れから1ヶ月…。Gさんは、「主人や周りのサポートがあり前向きに歩き始めているつもりですが…急にどうしようもなく娘に会いたくなり、悲しみに押し潰されそうになる日々」を過ごしています。「それは、死にたいという気持ちではないのです。でも、日々の暮らしの出来事の些細なことでも死につながっていくような不安とどう向き合えばよいのか―」。
かなり重篤な切迫流産の危機を抱えて、絶対安静の長い入院生活が、一転、帝王切開でお子様を迎え、お別れをすることになったIさん。その日から1年半が経った今も、癒えない心を抱えています。上のお子様の子育てをする普段の暮らしは、子どもたちや妊婦さんとの交流から逃れようもありません。ご自身が経験した哀しみを知らない人と「普通」に付き合うことが、新たな苦しさや不安の源泉になってしまいます。

誰にでも語れることではない、深い「喪失」を体験された方の多くが、周囲に理解してくださる方がいるにも関わらず、恐怖や不安を感じ、孤独や寂しさを深めます。「なぜ、自分にこのようなことが起こったのか」と原因を確かめたくて、やるせなさ、罪悪感、自責感、無力感のループを巡ります。これまでの自分の感情とは思えない程の怒りさえ感じてしまう時、それを表出できない切なさは、自分や他者との距離をどう取ればよいのか、嵐の海に漂う小さなボートでひとりぼっちで漂っているような孤独感に苛まれてしまいます。感情の嵐の中で、普段の暮らしを過ごしている同じ時間の中で別の時間が流れ、すべてのことが、ガラスの向こうで進んでいるような不思議な心象―。

「なかまカフェ La vie」は、出来事はそれぞれに違っていても、そんな感情の嵐を抱えた人同士が、心を休める「港」。時間の流れとともに、「その経験」を通して、自分が気付く事が出来たものを語れる「港」にもなってきました。
3度目の寄港をしてくだったFさんは、ご自分の経験が同じ経験をした別の誰かの役に立てればとブログを始められ、お仕事やいろいろな自分時間を過ごされています。27週でお別れをして1年が過ぎ、お子様と夢の世界でお会いできたそうです。そして、EさんのブログがIさんとの出会いにつながっていきました。
6度目のご寄港のEさん。「なかまカフェ La vie」にとって、とても大切な存在になりました。Eさんは、40週と1日を生きたお子様のいのちの意味、子どもを育てる人生の価値を考える深い心の女性への進化を、今月も感じさせてくださいました。

≪参加者様の感想-アンケートから≫
今日はありがとうございました。モデルルームということでアットホームなお部屋でお話できたこと。また、共感ができたことが本当に嬉しく、心が軽くなりました。ゆったりとした空間が居心地良かったです。私も自分にできることは何か、考えさせられました。
初めて同じ経験をされた天使ママさんとお話ができて、心がスッキリしました。娘を天国に見送ってまだ1ヶ月少し…。少しずつ、ゆっくりと主人と共に、前に進めるよう生きていきたいと改めて思いました。本日は、本当に有難うございました。
今日で3回目の参加になりました。ありがとうございました。毎日、新しい気持ちの変化だったり、自分では気付かないものを気付かせていただけたり、同じ経験をされた方とわかりあうことで、本当に自分ひとりではないと、また力をいただきました。今回、ブログでつながった方とも一緒に参加することができ、このつながりにも不思議を感じました。感謝です。
今回は、がっつりと正面から向き合った会だったと思いました。自分の中で新たな(というか、薄々感じていたこと) を発見した事が言語化できて良かったと尾いました。

 写真は、baby-tears 天気の涙 世界一小さな花を咲かせます。
花言葉は、変わらぬ愛



≪スタッフからのメッセージ≫
流産・死産の経験は、「医療」との接点を抜きに語ることはできません。その時、医療関係者の皆様が、医療技術はもちろんのこと、心のケアも含めて、ひとりの人間として、その出来事に寄り添ってくださったかどうかは、「その後」を歩き始める人にとって、納得の人生になるかどうかのわかれ道になるといっても過言ではありません。
新しいいのちを「地球」と「天国」のどちらにも送りだす「誕生」の寄り添い人が、医療関係者の役割であることを、「なかまカフェ La vie」につながる皆様のご体験から学びます。
赤ちゃんの泣き声に包まれた病棟で、たった一人でも、天使となられたお子様のいのちの意味をわかろうとしてくださる方がいるだけで、産声をあげなかった赤ちゃんのいのちの価値が輝いていくと感じています。そして、子宮やNICUの保育器の中で赤ちゃんがどう生きていたかを伝えてくださるインフォームドコンセントであって欲しいと願います。
流産・死産の体験を他者に向けて発信できる時代になりました。でも、その体験をわかちあう場は、まだ、どの街にもあるという状況ではありません。「なかまカフェ La vie」は、ささやかな「港」ですが、毎月小さな灯を灯し続けて参りたいと思います。

☆★☆
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つ女性、ご家族にも必要なご支援があると思います。

≪information≫
次回のなかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」は、8月22日(金)午後に開催します。→詳しくはこちらをご覧ください。

≪謝辞≫
流産・死産経験者で作るポコズママの会」様のサイトに毎回の開催情報を掲載いただいています。毎月、本当に有難うございます。

会場をご提供くださいました、一条工務店様有難うございました!
木の香りのする落ち着いた空間で、今月もゆっくりと深いお話をすることができました。

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