「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
プティパは、流産や死産という思いもよらない出来事を体験された皆様に「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、気持ちを言葉にする場を持ち続けています。
≪今月のなかまカフェ≫
3月27日(金)のなかまカフェは、3人の参加者様をお迎えしました。
●しのぶさんは、久しぶりに授かった3人目のお子様を37週で出産されました。家族でお腹の赤ちゃんの様子を確かめようと出かけた助産院で見つかったお子様の異変―。大きな病院に転院しての出産。生まれたばかりのお子様は、心臓の手術にも立ち向かいました。しかし・・・。生後5日でのお別れでした。
●さとさんは、2度目の稽留流産手術からまだ1週間。最初のお子様の流産手術と術後の静養のためにお休みをする時、女性の多い職場でしたが、流産の知識や体験のない人ばかりで、理解をいただけなかったことは辛い体験となっています。また、同じことが起こったら―。その不安に揺れる日々です。
●Kさんは無事に出産をされ、母となった至福の中で、生後1日の突然のお別れでした。まだ、早朝から医師が急変したお子様の処置にかかっていたことを知らずに眠っていたこと、呼び出されたご主人のなんともいえない表情・・・。お子様が必死に生きていた時間の中で起こったことを、今回、初めて言葉で語ったKさん。お子様のお名前もお聞き出来ました。
写真は、baby-tears 天気の涙 世界一小さな花を咲かせます。
花言葉は、変わらぬ愛
≪参加者様のメッセージ≫
●初めて参加させていただきました。月日は経ち、周りの人はいつもと変わらずに過ごしているなかで、’忘れたくない’’いたんだ’という想いがたくさん募っていました。そうした想いを聞いてくださる人達に会え、聞いてもらい、やっぱりちゃんと生きていたんだと思えました。悲しみはきえないけれど、哀しみの中でも幸せなことなどをゆっくりみつけていきたいと思います。
●田村さんとの1対1のお話会も私はわりと好きです(笑)が、やはりこのことについて複数の人とお話出来る機会というのは、日常では全くないので、今日も参加してよかったです。しのぶさんの話を聞きながら、とても自分とダブルことがありました。そんなお話が聞けて良かった。(Kさん)
●自分の気持ちを素直に語ることができました。そして、流産にはなってしまったけれど、私の所には子供がきてくれたと言う事を忘れたくないと思いました。同じような経験をした方と気持ちを共有できて本当に良かったです。
≪スタッフからのメッセージ≫
●テーブルの四辺が囲めたのは、何ヶ月ぶりのことでしょう。「共通の体験」がある人同士は、初対面でも自分の気持ちを素直に差し出すことができます。それが、<ピア>グループの強みです。「共通の体験」と言っても、医学的には同じ体験はひとつもありません。授かった生命とお別れをしなければならなかったという共通の体験。悲しい、哀しい体験ですが、「この子は確かに、この世に生を受け、誕生した」という実感を、今日も分かちあうことができました
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「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つ女性、ご家族にも必要なご支援があると思います。
≪information≫
●次回のなかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」は、4月24日(金)午後に開催します。開始時間は13時からとさせていただきます。→詳しくはこちらをご覧ください。
≪謝辞≫
●「流産・死産経験者で作るポコズママの会」様のサイトに毎回の開催情報を掲載いただいています。毎月、本当に有難うございます。
●会場をご提供くださいました、一条工務店様有難うございました!
今月もゆっくりと深いお話をすることができました。