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【開催報告】なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」2016年10月28日(金)

掲載日:2016年11月02日 スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 流産・死産

天使のイラスト「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
プティパは、流産や死産という思いもよらない出来事を体験された皆様に
「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、
気持ちを言葉にする場を持ち続けています。

≪今月のなかまカフェ・La Vie≫
10月28日(金)、なかまカフェ・La Vieを一条工務店モデルルームで開催しました。
9月にご参加くださったTさんとSさんに今月もお会いすることができました。

雲9月にお会いした後、Tさんのお子様はお空に旅立たれました。
Tさんご夫婦は、「赤ちゃんをひとりの人として扱って欲しい…」という願いを受け入れてくれる病院を必死に探しました。
そして、お子様を無事に出産され、手厚いお見送りをされたそうです。
その激動の日々のお話をじっくりと伺いました。
なかまカフェ・La Vieでお会いしたSさんの体験やメンバーからのメッセージレターは、「最期の最期で我が子をきちんと送り出すことができる勇気を授けて下さった」とTさんは言われます。


いとしくてかなしくてSさんのなかまカフェ・La Vieへのご参加は3回目となりました。

初めてお会いしたのは、梅の花が咲く頃―。お子様とお別れをされた直後のことでした。
「時間が経つにつれて、今はしみじみとした悲しみに変わってきています」と言われ、毎回、感情を深く、まっすぐ伝えてくださいます。
今回、Tさんは絵本をお持ちくださいました。世界にただ一冊の創作絵本です。
お義母さまが、お空の赤ちゃんの世界を絵本に描いてくださったのです。
お孫さんの髪の毛一本一本にも、その特徴を込めて丹念に、丹念に―。
『いとしくて、かなしくて』という絵本のタイトルにも、心打たれました。

哀しみは消えません。でも、哀しみを突き抜けたところに、深い気づきが生まれていきます。
いのちの時間は短かったけれど、そのいのちが伝えてくれている大切なことがたくさんあることを私たちは語り続けました。

開催前にTさんが赤ちゃんとお別れしたことをお伝えしたところ、なかまカフェ La Vieネットワークの2名のメンバーがメッセージをお届けくださいました。Tさんの勇気ある「ご出産」へのエールです。
会を重ねるごとに「ピア(仲間)」のつながりに支えられます。

≪参加者S様からのメッセージ≫
お空の絵本、とってもとっても素晴らしかったです!

赤ちゃんの絵や文章がプロ並み!という事にももちろん驚きましたが、しかしなによりも義理のお母様が悲しみにしっかり寄り添われて、そして家族が一つになって、みんなでお子さんを愛し慈しんでおられるお気持ちが伝わってくるような温かいご本でした。

まだまだ悲嘆の真っ只におりますが改めて、変わらない家族の愛を心の奥底から感じることができて、私たち親子も癒して頂きました。
あいにくの天気の中、ご本を持ってきて下さり共有して下さったSさまの温かいお気持ちが嬉しかったです。
本当にありがとうございました。

そして今回はお会いできず残念でしたが、お手紙をくださったT.Bさま、M.Yさま、R.Oさま、本当に本当にありがとうございます。
私の人生において、死産という一番幸せであり最も悲しかった壮絶な出産に寄り添い一緒に考えて下さって、お会いできずともとてもありがたかったです。
死産は実生活においては、女性同士であってもなかなか理解してもらえない現実があるのですが、共に真剣に悩み考えて下さって、さらには言葉にしがたい当事者故の気持ちまでもを丁寧にシェアして頂けて、本当に心から感謝しています。

私の愛する子供の名前は、歩(あゆみ)と言います。
名前の由来は、駆け足でなくてもいい、自分の信念を持って、時には迷いながらゆっくりでいいから歩いて人生を謳歌してほしかった。
またネットでみたのですが、亡くなった赤ちゃんが天国に行くためにお釈迦さまが一緒に歩いて下さるそうで、しっかりと歩いて成仏してほしいと、親としてのささやかな最期の我が子への望みもかけてあるのです。

10月のグループに参加させて頂き、さらにお会いできなかったお母様方からまでお手紙を頂いた事によって、私自身も新たな気づきを得られました。

我が子の名前である「歩」なのですが、もう一つの新しい意味が宿ることができました。
そうです、、、歩(あゆみ)は、歩み寄り=人と人を繋げてゆくという、尊い意味も感じさせてくれました。
歩が誕生したことによって、実に沢山の皆さまに新たに出会えたこと、そんな素敵な皆さまの穏やかな愛に支えられて、私達3人家族が、今ここに在るのです。

プティパを介して繋がらせて頂いている田村さんを始め、お母様方の皆さまも、そんな尊くとても大切な出会いの一つなのです。

皆さまとの出会いに感謝して、
皆さまが少しでも心が穏やかに過ごせますよう、お祈りしております。(S)

≪スタッフからのメッセージ≫
「まさかこんなことが―」という出来事、大切な方とのお別れは、「メンタルヘルスの危機」でもあると、いつもお伝えしています。
その出来事をたったひとりで直視することは、辛すぎて、苦しすぎて―。
周囲にどんなに親しい人、優しい人がいても、この出来事については、「たったひとり」といっても過言ではありません。

今回、Sさんは「もしかしたら、赤ちゃんとのお別れがあるかもしれない」という状況でつながってくださいました。
経験した人の感情や体験を知ることが、これから起こることに向き合う勇気になったと言われます。

Tさんは、時間をかけて、とても丁寧にご自分の気持ちと向き合い続けています。何度もふりかえり、いろいろな気付きを重ねています。
ご自身の中にあるさまざまな感情をありのまま話すことが、とても大切。
その先に、また新たな人生の扉が開かれていくことを、参加者の皆様が教えてくださいます。

「赤ちゃんのいのちが伝えてくれたことをいろいろな方に知っていただきたい!」
「お別れの哀しみだけではなかったのです。そして、時間の長さでもありませんでした。」
「わが子のいのちの存在そのものに意味があったということを話したい。」
Sさん、Tさんの想いとプティパの想いが重なりあいました。
若葉の頃に、小さなイベントを開催したいと思います。
タイトルも決まりました。『いとしくて、かなしくて』。
(イベントのタイトルとして使わせていただくことにご承諾くださった、Tさんとご義母様有難うございます。)なかまカフェ・La Vieにつながる皆様、ぜひご一緒に!
(街のソーシャルワーカー 田村芳香)

 ☆★☆
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つ女性、ご家族にも必要なご支援があると思います。

≪information≫
次回のなかまカフェ「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」
11月25日(金)13時~開催です。
初めての方はもちろんですが、幾度でもお越しいただきたいと願っております。
→詳しくはこちらをご覧ください。

なかまカフェ La Vie・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート 総合案内はこちらです。

一条工務店モデルルーム毎回会場をご提供くださる一条工務店様のモデルルーム。
「家をつくるのではなくて、家族を創る」という考えと言われる一条工務店様。
「プティパさんの活動にも繋がりますね」ともう1年間、会場提供をしてくださいます。
「見学も大歓迎」とのことです。
お近くにお越しの時には、皆様もお立ち寄りください。

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