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【開催報告】育児情報誌miku編集長 高祖常子さんと考える、たたかない子育て~しつけとはなんでしょう?<前向き子育てのすすめ2016> 10月30日) 埼玉県男女共同参画推進センター2016年公募型共催事業

掲載日:2016年11月03日 イベント・セミナー, スタッフブログ, レポート, 前向き子育て

育児情報誌miku編集長と考える
たたかない子育て

しつけとはなんでしょう?

10月30日(日)、「育児情報誌miku編集長と考える、たたかない子育て」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。講師は、高祖常子さんです。

前向き子育て<メッセージ>
「本当はたたきたくないのに…」
しつけと思ってたたいてしまう人がいます。
たたくことはしつけでしょうか?
子どもへの体罰を法律で禁じている国は、世界で39ヶ国あります。
子どもの権利を最優先する海外の子育て事情を通して、子どもの心に寄り添う、
前向きな子育てをご一緒に考えてみませんか?

本セミナーは、埼玉県男女共同参画推進センター2016年度公募型共催事業です。
共催: 埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)
後援:さいたま市

≪講師プロフィール≫
高祖常子さん高祖 常子氏

育児情報誌『miku(ミク)』編集長
子育て支援を中心に編集・執筆・講演を続けながら、子ども虐待防止と、笑っているパパを増やすべくNPO活動も行う。
FJ理事マザーリングプロジェクト リーダー
保育士、社会教育主事、認定子育てアドバイザーほか。
NPO法人子どもすこやかサポートネット副代表、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人タイガーマスク基金理事ほか。3児の母。株式会社リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわり、妊娠・出産を機にフリーとなる。現在は、育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子ども虐待防止と、家族の増やすための講演活動、ボランティア活動も行う。地方紙にて「育児コラム」連載、オールアバウト「子育て」ガイドとしての記事執筆ほか。編著は『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』(労働調査会)、『パパ1年生』(かんき出版)、『新しいパパの教科書』(学研)ほか

 ≪講演・グループワーク≫
Processed with MOLDIVはじまりは、自己紹介から―。
「子どものよいところは?」、「お子さんとどんなことをして遊びますか?」
皆さんは初対面?! ・・・のはずですが。5つのテーブルは賑やかにスタートです。

高祖さんは、いつも胸に「オレンジリボン」をつけていらっしゃいます。
オレンジリボンは、子ども虐待防止運動のシンボルです。
そもそも「虐待」とはなんでしょう?
「しつけと虐待は違います。子どもが耐えがたい苦痛を感じれば、それは虐待です」。
ある調査では、「子どもを叩いている親は7割。親からたたかれていた人は、8割。日常的に叩かれていた人は5%」だったそうです。しかし、4割以上の人が「叩くしつけ」に迷いも持っているのです。

いろいろな状況で、「叩かれる場面を想像してください」と高祖さん。
「それが、子どもだったら、どんな気持ち?」と高祖さんは問いかけます。
「しつけのためと手を振り上げること、声を荒げることは、行為をストップさせる即効性はあるかもしれないけれど、子どもの立場からはどんな意味があるでしょうか? それは‘しつけ’でしょうか? 」

世界では、49ヶ国が法律で子どもへの体罰・暴力を禁止しています。
去年からさらに増えているのですね。
はじまりは、スゥーデン、フィンランド、ノルウエー。
「福祉国家からできたのだろうと思うかもしれませんが、それらの国でも棒でたたくなどの体罰があったのです。法律で体罰を禁止することにより、35年以上の年月をかけて、子どもを尊重する関わりへと変えていったのです。」
「例えば、ハリーンさん一家では―。NOはきっぱりと伝える。子育ての悩みは夫婦話し合う、子どもとの約束を相談して共有するなど―」。
つまり、叩いたり、暴言や暴力を用いることなく、子どもたちに社会生活で大切なことを伝えていくことはできる!ということなのですね。

Processed with MOLDIVさあ、ここからは4ステップのグループワークです。
○こんな時、子どもにどうしてほしい?
○その時、子どもの気持ちは?
○子どもにどんな大人になってほしい?
○そのためには子どもにどう接していきますか?
白い模造紙が、ポストイットでどんどん埋められていきました。
他の人の考えも、自分では気づかない知恵袋ですね。
高祖さんはテーブルを回りながら、皆さんの考えをシェアしていきました。

高祖さんが準備くださったスライドは50枚を越えています。
○自分のストレスをためないためには?
○母性とは、父性とは
○子どもの自己肯定感を育むには?
○叱ると怒るの違いとは?

子どもの気持ちに共感しながら、安心、安全で守られていると感じられる関係を育んでいくことが大切。
高祖さんのお話には、子どもとの関わりのヒントがいっぱいです。
子どもの気持ちを大事にすることを、忘れてはいけませんね。

わが子を含めて、子どもたちにポジティブに接する3つのポイント
○子どもを一人の人間として尊重する
○気持ちと行動を分けて考えよう
○悪い行動を叱るより、いい行動をほめる
そして、たたかないと決める!
「叱る」を減らす工夫はいろいろあり!なのですね。

高祖さん、「たたかない子育て」今年も有難うございました。
参加者の皆さん、熱心にご参加くださいまして本当に有難うございました。

≪参加者の皆様からのメッセージ(アンケートの感想から)≫
目からウロコの話がいっぱいでとても勉強になりました。
‘なぜ、たたいて子育てをしてはいけないか’という答えが明確になりました。自分ひとりで考えても答えが出ない問題に、グループで他のママさんたちの意見を聞くことで視野が広がりました。子育てが始まったばかりで不安が大きかったのでしたが、とても参考になりました。
同じ状況を4つのワークで考えたら、最初のワークと自分の考えが1つ目と4つ目で変わっていて驚きました。ただ叩くかどうかではなく、本質から学べて良かったです。
今日、参加するか迷っていたけど、高祖さんの話を聞けて良かった。子供を考える人に育てられるか心配だけど、頑張ってみようと思う。いろいろな人の意見が聞けて良かった。
無事に産まれて来てくれれば良いと思っていたけれど、20才の子どもの姿をイメージすると、いろいろ希望が出て来ていたと思いました。のぞみすぎず、母性と伏せてと愛情をたくさん注いであげようと思いました。ありがとうございました。
あ~~・・・。と反省することがたくさんありました。頭ではわかっていても反省しても、日常生活に戻るとついつい元に戻ってしまいます。最終的には、“こうするぞ! こうありたい!”という自分の意思の強さなのかなと感じました。講座では、ワークを通して、具体的に考えられたことで、高祖さんのお話がすんなり入ってきました。
ワークでいろいろな視点を学べました。自分の考え方だけでなく、他人の視点もわかりました。大きな声を出してしまうことが多く、参加しました。
いろいろな人の意見を聞けたのが良かったです。高祖さんのお話も分かりやすかったです。
楽しかったです。いろいろな人の意見が聞けて良かったです。考えの幅が広がった。
いろいろな人の意見が聞けて面白かった。学生さんもいたので、ママの意見以外も聞けて新鮮でした。
いろいろな人の意見を聴くことができて勉強なりました。
グループワークがわかりやすく、とてもよかったです。他のママさんの意見が聞けてよかったです。
どんな大人になってほしいかをイメージして、どのように接するか~を考えるのは、これからの育児に役立てそうです。ありがとうございました。
とても勉強になりました。今後の育児に活かしていきたいです。
大変参考になりました。すべての親になる人たちに聞かせたいです。高校生に向けての講座もあってよいのでは!
とても勉強になりました。若いパパやママの子育てに対する熱心さに触れ、親業の初心に戻ったような清々しい気持ちになりました。また、かねてより、興味があった「やさしくする」と「甘やかす」の違いや「叱る」と「怒る」の違い、「しつけ」の本当に意味など、知ることができて、本当に良かったと思います。今後微力ながら、子どもの虐待防止の活動に携わっていきたいと思っています。今日は有難うございました。
私は現在児童虐待について関心があり、そして将来児童相談所で働きたいと考えております。そのため本日のセミナー、とても勉強になりました。
後半のお話をもっと聞きたかった。
「たたかない子育て」と題名はセンセーショナルだったけれど、アンガーマネジメントの方が良かったかなと思った。少し物足りなかった。
資料の印刷の順番が見づらい。ページ番号を振ってほしい。

埼玉県男女共同参画推進センター≪保育サポート≫
With Youさいたま様
同行のお子様の保育サポートを有難うございました。また、セミナー室でお過ごしくださったお子様たち。
ママやパパの大切な時間を応援してくれてありがとう。

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
2016年公募型共催事業として採用戴き有難うございます。会場提供、保育サポート、広報へのご支援をいただくと共に、担当の坂井利恵様、下野裕子様には、連絡調整や会場設営等細やかな心配りとご尽力をいただき、無事開催できました。心より感謝を申し上げます。

さいたま市役所さいたま市様[後援]
後援承認をいただき、さいたま市の各区役所や保健センターに案内を届けることができました。さいたま市子ども未来局子ども育成部子育て支援政策課課長・担当者様に心から感謝を申し上げます。


≪プティパからのメッセージ≫
子どもたちが生命の危険にさらされる出来事が起きた時、大人の立場からは「しつけのつもりでした」という言葉が聞かれることがあります。しつけとは何でしょう? 
子どもたちを尊重する関わりについて、私たちは基本に返って考えることが大切だと思い、ともに考える場として「前向き子育てのすすめセミナー」を開催したいと思いました。
大切なテーマですので、昨年に続いて、今年も埼玉県男女共同参画推進センター様の共催をいただき開催させていただきました。

今年は、北海道の置き去り事件等もあり、高祖さんがテレビのコメンテーターとして出演されたり、新聞で意見を伝えられることも多かったですね。
「しつけとは何でしょう。(中略)
私は「子どもが自分で考えて行動できるようにサポートすること」と考えます。(中略)子どもの「上」に立ってコントロールするのではなく、「横」に立って、気持ちを受け止め応援する。疲れて眠いのか、親の気を引きたいだけなのか……。親もストレスがあって完璧にはできませんが、きちんと向き合うことで、子どもは大事にされたと感じられる。それが、子どもたちの自立につながっていくと思います。」(朝日新聞2016.7.7)
大切なことを高祖さんは、いつもにこやかに、優しい言葉で伝えてくださいます。

グループワークは、「気付き」のワーク。いろいろな感情が沸いてきて、人との違いや共通点にハッとさせられ―、頭と心がつながっていくような、そんな時間です。
皆様の熱心なご参加があってこそ!本当にお疲れ様でした。
子どもの気持ちを受けとめながら、子どもをひとりの人として尊重する―そういう大人と関わって育つ、子どもたちの20才が本当に楽しみです!
(一般社団法人プティパ 田村芳香)

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