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【開催報告】育休後カフェ@さいたまvol.19~2017年7月9日(日)

掲載日:2017年07月20日 イベント・セミナー, スタッフブログ, レポート, 育児休業・育休後

ピアサポート(育休後)

7月9日(日)、「育休後カフェ@さいたま」(第19回)をカフェ土瑠茶(さいたま市浦和区)で開催しました。

≪育休後カフェとは≫
育休後カフェは、育休中または仕事に復帰した方(ママ,パパ)が、同じ境遇の仲間たちと話をするなかで、両立についての悩みを共有し、新たな気づきを得て、自分の中にある‘答え’に自信を深めていく場を提供するものです。


≪ファシリテータープロフィール≫
育休後コンサルタント山口理栄さん育休後コンサルタント 山口理栄さん
総合電機メーカーにてソフトウェアの設計・開発/企画に24年間従事。2006年から2年間社内で女性活躍推進プロジェクトリーダーを務める。2010年育休後コンサルタントとして独立。女性が本来もっている能力を発揮できる社会を作ることをミッションとし、仕事と育児の両立を企業、個人の両面から支援している。
日本女性技術者フォーラム(JWEF)運営委員/NPO法人ファザーリング・ジャパン賛助会員/昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員/【著書】『改訂版 さあ、育休後からはじめよう 〜働くママへの応援歌〜』(労働調査会、2015年)
『子育て社員を活かすコミュニケーション』(労働調査会)

≪育休後カフェ@さいたま2017≫
「育休後カフェ@さいたま2017」は、ゲストトーク!
第1部は、ゲストトークで「育休後」のリアルをシェア。
第2部は、参加者の皆様の悩みや関心あるテーマでグループトーク。
アフターランチでは、cafe土瑠茶のランチをいただきながらフリートーク。

≪ゲストトーク≫
今回のゲストは、尚さんです。
尚さんは、小学校と保育園に通う子どもたちの母であり、出版業界のシステム開発のお仕事をされています。
尚さんの「育休後」はどのような道のりだったのでしょう?
育休後カフェ@さいたまvol-19-2-20170708

尚さんは、「私が心を破綻して気づいたこと」というテーマで激動の「育休後」をお話くださいました。
ラインチャートで図式してくださったのは、入社から十余年の尚さんのキャリアライフ。そこに、結婚、妊娠、出産、子育てという家族の歴史が重なります。社内で初めての時間短縮制度を利用しての職場復帰―。
「時短勤務の制度にぶら下がり、仕事を受け身でこなしていたが達成感を得られず、子どもに八つ当り。そんな自分が嫌だけどどうしてよいか分からず、八方塞がりになり、心が破綻してしまう」。
尚さんは、実に率直に、充実度が乱高下していく激震の日々の心情を語ってくださいました。

「時短制度にぶら下がる」とはどういうことだったのでしょう。
・時短勤務の意味を自分の都合のいいように解釈をして、制度にぶらさがった働き方を続けた。
・時短勤務だから仕事ができないと考えてしまった。
・自分のできる仕事の量がよく分からず頼まれた仕事は全部引き受けてしまった。
「時短勤務の意味」。これは、育休後カフェ@さいたまでも、しばしば学習テーマになってきました。
制度を利用しながら、精一杯頑張っているのですが、充実度が下降していく現実、切実です。

二人の子どもたちを育てながら、仕事を続ける日々は、すべてが待ったなし。並大抵の努力でこなせるものではありません。
・自分がやりたいことを我慢して頑張ればどうにかなると思っていたら、そのうち自分の気持ちに鈍くなり、自分の好きなことすら分からなくなってしまった。
・保育園に通わせるために仕事をしている自分に矛盾を感じた。

心が疲れてしまうのも当然です。
・仕事の達成感が得られずイライラモヤモヤしているせいか、子どもたちに当たり気味。

でも、尚さんには、悪循環を越えていく大きな転機があったのですね。
「そんな時、ワーキングマザーコーチの石崎舞子さんとのコーチングを始め、自分と向き合い、自分の生き方を考え始める。コーチングを通して『自分の人生は自分で決める』『自分の心が喜ぶ活動をする』ことに気づき、自分の気持ちを素直に話せる場としてワーママランチ会を昨年から企画して実施」。

ひとりの人として、自分と向き合い続けた尚さんの言葉は、ひとつひとつ聴く人の心に響きます。

続く、第2部では、参加者の皆さんが抱えているそれぞれの仕事と子育ての両立の課題を共有しながら、尚さんへもたくさんの質問が寄せられました。

育休後カフェ@さいたまvol.19-20170708-3
【尚さんの感想】
今回ゲストトークを引き受けさせて頂いたのは、
『自分のような暗黒時代をみんなに味わってほしくないと、そのためにも私の失敗から学んだ経験を伝えないと!』という想いがあり、人前で話すのが苦手でしたが魂で語ろうと立ち上がりました。
私は心が破綻してから今の自分が楽しいと思える活動を見つけるまでに2年以上はかかっています。
自分の気持ちを無視して頑張り続けることしか選択肢がないと考えないでほしいと思ってます。
考え方次第で目の前の世界が違って見えることを実体験をもとにたくさんのママや若い世代たちに機会があれば伝えていきたいと考えています。
今回は参加者の方の力になりたいと思っていましたが、逆にみなさんとお話を通して自分の中にも気づきがあり勉強になりました。
私も参加者の方と同じ目線のワーママとして共に悩み考え、仕事も育児も自分の好きな活動も頑張っていきたいと改めて決意致しました。

尚さん、貴重な経験談をお話いただき有難うございました!

≪参加者の皆様の感想から≫
同じく色々な悩みを抱えながら働くお母さんたちのお話を聞けて、気持ちがスッキリしました。フルタイムに戻すタイミングなども、今日聞いたお話を思い出して、考えたり、結果を出していこうと思います。明るく、前向きなお母さんでいこうと思います。
会社で仕事をしていく上で、自分を見つめ直す気付きを得られました。自分の仕事を丁寧にやってみる、改めていつも心掛けようと思いました。会社で意見を出していくことも、キャリアにつながるかもしれないと思いました。また、自分で発信(アウトプット)できる場をつくりたいと思いました。
時短からフルタイムに戻した話も伺えて、とても興味深かった。
育休中に自分のキャリアについてもんもんと悩んでいましたが、いろんな方のお話を聴いてすっきりしました。ありがとうございました。
皆さんが夫婦関係の悩みや職場で置かれている厳しい状況をありのままに語ってくれている、勇気ある姿に感動しました。家庭も仕事も今できることを丁寧に一生懸命頑張りたいと思いました。
同じように悩んでいる方がたくさんいるというだけで、”自分ばっかり”になりがちな視野を拡げることができました。また、子育てが終わった後のこと、長い人生で考えれば、今の悩みも”今だけ今だけ・・・”と思い直すことができそうです。参加して良かったと思います。ありがとうございました。
育休後の働き方について、自分のイメージとはまた違うイメージが湧いたりしてよかったです。
本日はありがとうございました。貴重なお話をきけてよかったです。
山口さんの本にあった「低空飛行」しかできないと常に不満と不安な気持ちを持ちながら、日々のルーティンをこなしているような状況でした。こちらに参加して、前向きな気持ちを持つことができました。私の課題をこの2時間で解決できたとはいえないですが、気持ちの持ち方や考え方、共通の悩みを持つ他の参加者様のことばは私のこれからの行動を変える力になってくれそうです。
自分は今後どうなりたいのか。将来どうなりたいのか。そういったビジョンや目標を立て、今できる最善のことをしていこうと思いました。職場は子育て世代の方がおらず、ふだんは一人でもんもんと考えてしまっていることがあるので、育休後カフェは、気付きとともに具体的に動いていこうとする気持ちにさせていただきました。ありがとうございました。
1日1日を過ごすことに意識が向いてしまい、1年後、数年後、数10年後を考えることまでできませんでした。意識を外に向け、足を運ぶことで、自分を客観視できるように気を付けたいと思います。欲を言うと、キャリアとの両立や、先の話までできればよかったかなと思います。山口さんのお話ももっと聴いてみたかったです。でも、この数年もがき苦しんでいたことで、少しは成長できていたことも感じることができました。
尚さんの今まさに感じているお気持ちを聞けて共感できた。働き方や生き方を真剣に考えている皆さんの姿に勇気づけられた。
自分とは違う職業、立場の方々も同じように復帰後の悩みを持っておられることがわかり、とても励みになりました。人生100年か・・・と、しみじみとこれからのことを考えるきっかけとなりました。今日はありがとうございました。

≪アフターランチ≫
大人たちはアフガニスタンカレーやキッシュプレート。離乳食メニューを召し上がったお子様たちの「おいし~いお顔」は、本当にかわいい! 完食です!

≪謝辞:カフェ土瑠茶様≫
朝から真夏日―「おいしいお水」のおかわりは、いつもの3倍でした。エアコン、扇風機、うちわ等など、暑さ対策のご配慮、恐縮です。日曜日の開催にも関わらず、「育休後カフェ@さいたま」開催にご協力いただき、本当に有難うございました!今年も引き続きよろしくお願い致します。
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≪謝辞:埼玉県男女共同参画推進センター・さいたま市の後援≫

「育休後カフェ@さいたまvol.19」は、埼玉県男女共同参画推進センターとさいたま市後援事業として承認をいただきました。案内チラシの配布等でもご協力をいただきました。埼玉県男女共同参画推進センターとさいたま市 子ども未来局子ども育成部子育て支援政策課様に心から感謝を申し上げます。

≪スタッフからのメッセージ≫
「育休後カフェ@さいたま2017」は、ゲストトークでスタートです。
「私の失敗から学んだ経験を伝えないと!」と立ち上がってくださった尚さん。貴重なお話を有難うございました!
「破綻」「失敗」と尚さんは言われました。「暗黒時代」とも言われました。
本当にその通りの日々だったのだと、しんどい日々を実感している人同士、ひとつひとつの言葉が尚さんの体を通して湧き上がってくるようで心に響きました。皆に届けてくださったのは、「暗黒時代」という壁だらけの日々の中で、尚さんが人生の扉をどのように見つけて、開こうとされているかという’希望’でした。
尚さんの経験の素敵なところは、自分の価値観を見つめ直しながら、自分にとって必要な環境を「更新」し続けていることではないでしょうか。「悩む力」は、考える力、行動する力につながっていくのですね。コーチとの出会いから、人と人のつながりを大切にする生き方が、尚さんの新しい道を照らしはじめています。
この時代を共に生きる尚さんや皆さんと出会える「育休後カフェ@さいたま」を港のように続けていてよかったと思えた時間でした。

さて、尚さんが語ってくださったように、制度を利用しながらも、「何のために働いているのか」と疲れ果ててしまう現実が、育児休業制度導入四半世紀の姿でもあります。当事者「経験」の意味を共有したいと願って、ゲストトークに取り組みたいと思います。私たちが経験していることには、ひとつひとつ意味があるに違いありません。
Vol.20は、モコさん、vol.21は、はるみぃさんをゲストにお迎えします。
(一般社団法人 プティパ ソーシャルワーカー 田村芳香)

information≫

育休後カフェ@さいたま2017 ゲストトークは続きます。
育休後カフェ@さいたま vol.20 ゲストトーク モコさん (10月15日)
育休後カフェ@さいたま vol.21 ゲストトーク  はるみぃさん (11月19日)

 

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