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【開催報告】なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」2017年7月29日(土)

掲載日:2017年08月03日 スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 流産・死産

天使のイラストまさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
プティパは、流産や死産という思いもよらない出来事を体験された皆様に
「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、
気持ちを言葉にする場を持ち続けています。

≪今月のなかまカフェ・La Vie≫
7月29日(土)、なかまカフェ・La Vieをふれあいプラザ志木で開催しました。

Yさんが「なかまカフェ La Vie」を知ったのは、つい先ごろのこと。
きっかけは、ある天使ママさんのブログに掲載された情報でした。
そして、天使ママさんに「なかまカフェ La Vie」や「いとしくてかなしくて
お空の天気への祈り」について情報提供してくださったのは、
La Vie メンバーのKさんです。
つながりに心から感謝です。

★★★
Yさんが赤ちゃんとのお別れを経験されたのは、2年前のことです。
37週の検診も順調! 元気な心音が聞こえます。
第1子を帝王切開で出産されたこともあり、翌週帝王切開で出産をする予定でした。
ところが―。検診後に感じ始めた腹部の微痛。
「何だろう?」とは思いましたが、それが赤ちゃんの危機につながると気付くはずもありません。
「これは、ふつうのことじゃない…」と異変を知るのは、多量の出血を見た時でした。
再び訪れた病院。赤ちゃんの心音が聞こえない?!
慌ただしく手術になりました。
「今日が赤ちゃんの誕生日になるのかな―」と、「その時」を待ちました。
でも、産声が聞こえません。赤ちゃんに会わせてもくれません。
周囲の慌ただしさが続き、大量の出血をしたYさんには輸血が行われました。
しばらく経って、手術室に入ってきたのはYさんの夫さんでした。
憔悴しきった夫さんの表情から、Yさんは何が起こったのかを知りました。
胎盤剥離による死産―お子様は37週の命でした。
「まさかこんなことが」―それは、産声が聞こえない出産の経験でした。
朝顔★★★
その日から2年が経ちました。
産婦人科の病院は、Yさんの自宅に程近いところにあります。
毎日、駅からの送迎バスを見かけます。バスや病院の建物が視界に入るたびに心が疼きます。
赤ちゃんとのお別れという哀しい出来事があったことは、身内の人しか知りません。
上のお子さんが通う幼稚園では、きょうだいの手を引くママやマタニティのママを見ない日はありません。
「きょうだいは、どうするの?」ということも日常の話題です。
子どもとのお別れの経験を話すことは、控えています。
本当の気持ちを抑えながら、ママ同士の付き合いを続けることも苦しくなっています。
「子どもにはきょうだいを―」とYさんは願っています。
でも、妻と子どもいのちの危機を目の当たりにした夫さんの「時間」もあの日から止まったままのようなのです。
★★★
今月の花は朝顔。花言葉は、固い絆。

≪Yさんからのメッセージ≫
お別れをした後、約2年経ち、久しぶりに出産の日の話をしました。
何年経っても気持ちは変わることはありませんが、以前より落ち着いて話すことが出来ました。
何より子どもの話が出来たことが良かったです。有難うございました。

≪スタッフからのメッセージ≫
「何年経っても気持ちは変わることはありません」―本当にその通りですね。
辛い経験ではありますが、赤ちゃんが精一杯生きたことを知っているのは、お母さんだからこそ―。
そして、その2つのいのちを見守るのは、お父さん。それが、家族なのではないでしょうか。
共通の経験を知る人同士が、安心して語りあい、つながる機会があれば、
赤ちゃんとのお別れの経験とともに生きていくことができるのではないかと思い、
「なかまカフェ La Vie」を呼びかけ続けています。
平成27年度(2015)人口動態統計では、死産は22,617胎。
日本では、死産は、「妊娠満12週(妊娠第4月)以後の死児の出産をいい、
死児とは、出産後において心臓搏動、随意筋の運動及び呼吸のいずれも認めないものをいう」と定義されています。
一方、流産は統計にも反映されることはありません。
人口動態統計に反映されるのは、いのちの一部にすぎない―と、「なかまカフェ La Vie」を続けながら、いつも思います。
「赤ちゃんとのお別れという哀しい経験」、「たとえ短くても精一杯生きた子どもへの愛」は、共通だというのに―。
今、ここにいないいのちの話は、語る場所を選びます。ひとりで抱え続けなければいけないという閉ざされた環境も、新たな苦しさを重ねる遠因かもしれません。

「流産、死産、新生児死 経験者が集う場」を持つことは、長いあいだの願いでした。
今秋9月17日、「いとしくて かなしくて~お空の天使への祈り」を開催します。
ひとりでも多くの方とつながることができますように。
☆★☆
「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
流産や死産は、思いもよらない出来事。
新しいいのちの宿りや赤ちゃんとの対面への期待が膨らむ日々が一転、
喪失という体験に向き合うことになるのです。
プティパは、「子どもを宿した時から、’母’としての新しい人生がはじまる」と考えています。
8週、27週、そして40週であっても、ひとつのいのちの母であると・・・。
今育てているお子様がいるかいないかではなく、いのちを宿した経験を持つ女性、ご家族にも必要な支援があると思います。
(一般社団法人プティパ ソーシャルワーカー 田村芳香)

≪information≫
次回の「なかまカフェ La Vie~流産・死産を経験した女性たちのピアサポート8月26日(土) 10時~開催です。
初めての方はもちろんですが、幾度でもお越しいただきたいと願っております。
いとしくて かなしくて お空の天使への祈り~流産・死産・新生児死 経験者のつどい」を9月17日に開催します。
なかまカフェ La Vie・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート 総合案内こちらです。

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