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【開催報告】いとしくて かなしくて お空の天使への祈り 流産・死産・新生児死 経験者のつどい 2017年9月17日 埼玉県男女共同参画推進センター 2017年公募型共催事業

掲載日:2017年09月20日 イベント・セミナー, スタッフブログ, ピアサポート, レポート, 流産・死産

9月17日(日)、「いとしくて かなしくて お空の天使への祈り ~流産・死産・新生児死 経験者のつどい」を埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)で開催しました。
流産・死産・新生児死を経験した家族たちが、哀しみをわかちあい、いのちの尊さを伝えてくれたわが子に感謝を伝えたい―この想いを埼玉県男女共同参画推進センター2017年公募型共催事業として伝えることができました。

 ≪いとしくて かなしくて お空の天使への祈り
~流産・死産・新生児死 経験者のつどい≫
第1部
お空の天使への手紙
6名のメンバーが経験したこと、お空の天使への想いをお話しました。
いとしくてかなしくて-20170917-2

パート1  櫻田智子さん
「これが私の人生よ」と言う声が聞こえてきそう
さゆへ―最期まで頑なで堂々としていたあなたが今では誇らしい。
パート2 棚田みずえさん
ずっと、いっしょ。いつまでも、いっしょ。
2度のお別れの後に残った、優しく温かい記憶。心の中にいつまでも、大切にしまっておくよ。
パート3 岡田理恵さん
悲しみの先に
4度の流産。猛烈な哀しみの渦の日々に天使たちが連れてきてくれた5人目の生命の奇跡。
パート4 はるとママさん
30週生きたあの子は、今でも大切なわが子です。
共通の経験をした仲間同士、励まし合った日々。
「ひとりじゃないんだ」と思えて、支えられました。
パート5 Shinoさん
会いたいよ、愛しいわが子
私達のもとに来てくれてありがとう。あなたを守れなくてごめんなさい。
パート6 おおたになつきさん
しゅんちゃんへ
産声は聞けなかったけどお腹に駿ちゃんがいるときはとても幸せでした。
いとしくてかなしくて20170917-5

第2部
絵本 『いとしくて かなしくて』
しゅんすけちゃんのおばあちゃん、大谷登美子さんが、しゅんすけちゃんのパパとママのために創作した絵本『いとしくて かなしくて』を金井葉子さんの朗読とオルガン演奏で共有しました。

しゅんすけちゃんは、あかちゃんのくにで、おはなしかがりになることを決めて、ママのところにきます。
でも、おはなしかがりは、うまれるまえに赤ちゃんのくににもどらなければなりません。ながれぼしになって…。
しゅんすけちゃんは、ママのおなかにいたとき、どんなしあわせだったか、おともだちにおはなししています。
「パパ、ママ、いっぱいいっぱいかわいがってくれてありがとう。ぼくはしあわせだっよ。また、ママにあえたらうれしいな」。
いとしくてかなしくて20170917-9

第3部 交流会 グループトーク
3グループにわかれ、それぞれが経験したことを伝えあいました。
それぞれが経験したことはさまざまです。でも、赤ちゃんとのお別れを経験したり、経験した人に寄り添う経験を持つ人同士の対話は、共感に満ちていきます。
エンディングは、金井葉子さんの奏でるオルガンが響くなかで、自分との対話です。
いろいろな感情と向き合いながら、お空の天使たちのことを自分や同じ経験をした<仲間>と共に語り合った、深い祈りの時間があっという間に過ぎていきました。
いとしくてかなしくて20170917-8

≪参加者の皆様の感想≫
いろいろな経験があると学びました。話しあう時間があっという間に過ぎて驚きました。なかなか自分の経験と向きあのうは、大変…。「おはなしかがり」という発想は初めて聴いて…。私の子がどんなことを話してくれてるのかな・・・。生演奏、癒されました。
皆さん、それぞれつらい経験をされながらも前を向いて生きていらっしゃる姿に勇気をもらいました。我が子への溢れる声をたくさん聞けて、お空の子どもたちも笑顔になれたんじゃないかと思いました。
こういう経験を話す場はあまりないので、もっとたくさん話す時間があったらよかったです。オルガン演奏がとても良かった。思いだしたり、気持ちを感じたり、自分の内面に集中しやすかった。
同じ経験した人達とお話ができて気持ちが少し楽になりました。もう少し時間があったらもっとよかったと思いました。同じグループの方とお話できてよかったんですが、他のグループの方ともお話や経験をお聞ききしたかったです。
いろいろな経験をされた方のお話を聞けて良かったです。自分だけではできない思いつかなかった考え方、乗り越え方があるのだなぁと思いました。
なかなか話すことができない死産の話を久々に話して泣くことが出来て、貴重な時間だったと思います。
男性の立場から妻への声掛けや対応の難しさに悩みますが、一番はそばに寄り添う気持ちが大事だと感じました。皆さんのお話しを聞き、一人一人のご苦労があり、悩みがあり、涙があり、いろいろと感じることがありました。ありがとうございました。
ママ、パパの視線、赤ちゃんの死戦、当事者の視線とさまざまな立場で過ごすことができました。
今回助産師の方とお話できて、誰にも言えず心にひっかかっていたことを聞いてもらえて、少し気が楽になりました。
お母さんをはじめ、ご家族様にケアを行う立場として、皆様の素直なお気持ちを伺うことができてよかったですし、もっと伺いながら、お気持ちに寄り添っていきたいと思います。
絵本の内容を皆さんと共有できて嬉しかったです。ありがとうございました。(おおたにょ

≪謝辞≫
埼玉県男女共同参画推進センター様[共催]
赤ちゃんとのお別れを経験した人の集い、「いとしくて かなしくて お空の天使への祈り」を公募型共催事業として採択をいただきました。会場提供、保育サポート、広報、開催当日の運営支援等、幅広いご支援をいただきました。心より感謝を申し上げます。

さいたま市様[後援]
後援承認をいただき、市内の関係機関での広報支援にも御尽力いただきました。さいたま市子ども未来局子ども育成部子育て支援政策課課長・担当者様に心から感謝を申し上げます。

大谷登美子様 (絵本『いとしくて かなしくて』 絵と文)
息子さんご夫婦のために創作された、絵本『いとしくて かなしくて』を皆様と共有することができました。また、実行委員会や当日もご参加くださって、あたたかい言葉や手作りの品々で溢れるほどの癒しをいただきました。会場をかわいいディスプレイで飾ってくださいました。お空の子どもたちが共にいる・・・ということをたくさん感じることができました。心から感謝を申し上げます。
いとしくてかなしくて20170917-1

金井葉子様 (朗読 オルガン演奏)
絵本『いとしくて かなしくて』は、「あかちゃんのくに」のおはなしです。お空の天使のママ・パパになった経験を語ることは、こころの奥深くにある悲しみに向き合うことです。金井さんの朗読とオルガンの生演奏が、その深い世界に誘なってくださいました。実行委員会への参加、曲目構成、楽器貸与等、細やかな配慮をいただくことで実現した会でした。心から感謝を申し上げます。
いとしくてかなしくて20170917-6

≪スタッフからのメッセージ≫
台風18号が九州上陸。その後の進路は? 皆様の安全な移動にリスクがある時は開催休止―これが、プティパの基本方針ですので開催を逡巡するなかで、荒天でも開催と決めました。「どんな天気でも大丈夫とお空の子どもたちが言ってくれている」というメンバーの言葉に励まされ、迎えた当日。雨天のなかで集まってくださった皆さんにただただ感謝です。
「いとかなプロジェクト」実行委員会―。それが芽生えたのは、2016年冬のことでした。
「赤ちゃんのいのちが伝えてくれたことをいろいろな方に知っていただきたい!」
「お別れの哀しみだけではなかったのです。そして、時間の長さでもありませんでした。」
「わが子のいのちの存在そのものに意味があったということを話したい。」
参加者の想いとプティパの想いが重なりあいました。
その想いをくっきりと引き出してくれたのが、絵本『いとしくて かなしくて』でした。
「私たちの経験を伝えあいたい、絵本の世界を共有したい、いろいろな方とわかちあいたい」という願いを、埼玉県男女共同参画推進センターの共催事業として実現することができました。
実行委員会は、8名のメンバーがエントリーし、年初から定例会やメールのやりとりを通して、緩やかな実行委員会を重ねていきました。そして、6人のメンバーが経験談の発表者となりました。
自分の経験をふりかえり、多数の他者の前で語ることは、容易なことではありません。でも、安心な場で経験を伝えあうという、共感から生まれるエンパワメントの世界はかけがえのないものです。自分自身もまだ気づいていない一人ひとりに潜んでいる活力や可能性が湧き出るような新たな実感と出会う、そんな時間を共有したいと心から願いました。
「もっと時間があれば―」「もっと話したかった―」という声に、いつも本当に申し訳ない…と思いますが、その想いが新たなつながりになっていけばとても嬉しいです。
「まさかこんなことが起きるなんて―」という出来事があり、感情の洪水を経験された方たちが、自分の経験を語っている。これまで封印してきた感情が、涙や言葉として解き放されていく。今日出会ったばかりの方たちと、共感でつながりあっていく。2時間という限られた時間でしたが、願っていた時空間が、そこに生まれていました。「お空の天使たち」が誘ってくれ、共に作り上げた世界です。
「赤ちゃんのお別れ」という経験をわかちあうことは、こころの奥深くに旅にでるようなものです。もう一度、「あの辛い時間」と向き合うことでもあります。オルガンが奏でる音楽と共に、こころの旅をしたい! 金井葉子さんの選曲と演奏が「お空の天使たちの世界」とこころの橋をかけてくれました。そして、大谷登美子さんが描く絵本やあたたかなディスプレイが、「あかちゃんのくに」の日々を感じさせてくれました。

たとえ短くでも、子どもたちが確かに生きていたことをこころから感じあう、豊かな時間を有難うございました。

≪information≫
●「なかまカフェ La Vie~流産・死産・新生児死を経験した女性たちのピアサポート」
2012年9月から今月で丸5年が経ちました。毎月、続けています。話したいときはいつでもお越しください。
総合案内 http://www.petitpas-saitama.org/blog/5621/
facebookページ https://www.facebook.com/petitpas.lavie

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