ホーム > スタッフブログ > ピアサポート > なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」~プティパの’想い’と活動の考え方~
スタッフブログ

なかまカフェ La Vie「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」~プティパの’想い’と活動の考え方~

掲載日:2013年02月07日 スタッフブログ, ピアサポート, メッセージ, 流産・死産

流産・死産を経験した家族のピアサポートプティパでは、「なかまカフェ・流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」を毎月開催しています。
流産・死産を経験した女性やご家族へのサポートは、「いのち」の誕生に関わる医療の現場や自助グループ、クリーフケアを支えるカウンセラーの方々などの地道な活動が続けられています。
プティパは、住む街のほど近くで、共通の体験をもつ人同士が体験をわかちあうピアサポートを呼びかけていきたいと思います。
この活動を続け、広げていくために、ある助成金申請をし、プレゼンテーションの機会をいただきましたが、残念ながら採用には至りませんでした。
まだまだ、力不足!
何故、必要なのか。どのような方法で取り組んでいくのか。学習や実践を重ねながら、同じ想いや考えをもつ方々とつながっていこうと思います。
 でも、「喪失」という繊細な問題だけに、必要とする人に情報を届ける道がほとんどないという活動の難しさも実感しています。
先日のプレゼンテーションのスライドを共有させていただくことでプティパの’想い’や活動の考え方をお伝えさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

● プティパは、フランス語で小さな一歩という意味です。
子育てをする家族の、新しい人生の、伴走者でありたいと、昨年5月に設立しました。
プティパは、子育て支援制度やサービスの谷間におかれがちな、
「特別なニーズ」を持つ女性たちのピアサポートを提案しています。
そのひとつが、「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」です。

 

●プティパは、「母としての新しい人生は、子どもを宿した時からはじまる」と考えています。
8週でも、40週でも、母として生きた時間の重さは同じです。
いのちを宿した経験に対して、必要な支援があると思います。

 






●26 ,571胎  1年間の死産数です。
母子手帳が発行されながら、戸籍に載らなかったいのちは、年間自殺者数とさほど変わりません。
15% 妊娠に占める流産の割合です。
それは、年齢と共に高まり、40歳代では50%です。
妊娠を経験した女性の42%が流産を経験しています。
2回以上の流産、死産、早期新生児死亡の既往がある不育症の患者数は140万人と推定されています。




●「まさか、こんなことが起きるなんて・・・」。
出産への期待が膨らむ日々が一転、喪失という体験に向き合う日々に変わります。
流産、死産は誰にでもあること。日本では、女性たちの本当の心は、ひとりひとりの胸に抱えこまれてきました。
2‐3年を経過しても経験者の不安・抑うつは一般女性の2倍と言われます。流産、死産は、急激な喪失体験です。周囲の励ましの言葉で傷つきを深める人も多く、反復する喪失は、不安感、抑うつを深め、精神面でのサポートが重要な課題です。 


●今から10年前、一冊の本が話題となりました。
「誕生死」 経験した親たちがありのままに体験を語りました。
また、複数の自助グループや支援団体が生まれました。
インターネットでは、体験を語り、情報を求めあうサイトが溢れる時代となりました。
しかし、まだ、地域社会で支え合う課題とはされていません。


●プティパは、人と人のつながりの中で支え合う地域を共に創りたいと思います。
住む街のほど近くで、同じ経験をもつ仲間同士が語り合う場が必要だと考えます。

 






●活動は、3本の柱があります。
①  仲間同士の相互支援活動
②  支援者のネットワークづくり
③  啓発活動

 



●その1「なかまカフェ」
周産期の子どもの喪失を支え合う場です。ピアとは、仲間のことです。
ピアサポートとは、共通の経験を持つ仲間同士の相互支援のことです。
経験者同士の傾聴と情報提供は、その経験があったからこそ、新たな自分の人生と向き合えるという気付きを深めます。このような場を、埼玉県内で「常夜灯」のように毎月続けていきたいと思います。





●その2  支援者交流会
経験者・家族、医療関係者、支援者とのネットワークづくりを進め、インターネットや定例の交流会を通して、本当に必要な支援について学び合っていきたいと考えています。
支援者に関わる人たちが疲弊していかないためのさながりや支え合いも大切です。

 

 

 

●その3  啓発活動
「いのち」を喪失するという体験を共有することはとても難しい問題です。
今、ドキュメンタリー映画「うまれる」の上映会が各地で野火のように拡がっています。流産、死産、不妊等と向き合う4組のご夫婦の生き方を通して、「いのち」について考えるこの映画を市民や学生の皆様とも共有したいと思います。そして、支援者交流会の学びを発信し、共有することで、突然の「流産や死産」へどのように向き合っていけばよいのかを共に考えていく機会を重ねていきたいと思います。

 

●流産・死産経験者の辛さは、喪失の哀しみだけではありません。
周囲の励ましの言葉が心の傷となったり、親しい人たちとの関係が崩れてしまうという問題が潜在しています。
子育て、仕事、家事などふだんの暮らしを営みながら、喪失と向き合っていくことが一番大変なことなのです。
「なかまカフェ・流産、死産を経験した女性たちのピアサポート」では、ゆっくりとじぶんの気持ちと向き合う時間を重ねています。
参加者のおひとりOさんが、こんなメッセージを寄せてくださいました。 
哀しいことを哀しいと言える空間はとても必要なことと思います。
悲しい思いをした分、悲しい思いをしてる人に寄り添える強くて優しい人に私はなりたいと思いました。
いろいろな感情とむきあって、これからも生きていきます。
「常夜灯」 はずっと光り続けて欲しいです。 


流産や死産などを経験した家族のためのピアサポート。
子どもをなくした哀しみや悩み、お互いの経験をわかちあっていきましょう。
「哀しみをひとりでかかえないで」








メッセージ  「仲間同士のピアサポート」に寄せた一文です。→ 掲載ページはこちらです。
女性は子供を宿した時から’母’としての新しい人生がはじまります。 経験したこともないからだや心の変化に喜びもあれば、とまどいもあります。 ところが、授かった子どもを流産や死産等で失うという思いがけない、哀しい出来事もあります。 その後、精神的・身体的な不調が続く人もいます。 周囲の励ましの言葉で、傷つきを深める人もいます。夫婦の気持ちの温度差で悩む人もいます。哀しみをどう越えていけばよいか、悩むご夫婦もいます。 そして、その哀しみは、その後お子様を授かっても、何年も癒えない人もいます。 まずは、流産・死産で子どもをなくす体験をもつ人同士で、体験をわかちあうことからはじめてみませんか?

★「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」に関心を持ってくださった方は、どうぞご連絡ください。
無理をせず、できることから、一歩ずつ。
でも、大切なことを皆様と共有しながら、続けていきたいと思います。

★次回の「流産・死産を経験した女性たちのピアサポート」は、2月22日に開催です。ご案内はこちらです。

Pocket